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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

炭火焼きが食欲をそそる
地元食材の手づくり弁当

 
 
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畑山 なるほど。そんなご両親の姿を見て、自分もお弁当屋さんがしたいと?
 
 いえ、初めはそんなつもりは全然なかったんです(笑)。父が弁当屋を始めようとした当時、私も兄も別の職に就いたばかりだったものの、我が家は家族仲が良かったので、父に「一緒にやらへんか?」と誘われ、そのまま一緒に始めることになりました。そうした中で、以前から料理は好きだった影響もあり、次第に弁当屋のお仕事に没頭していったんです。
 
畑山 このお店には、ご家族の味や思いが詰まっているんですね。その後、チェーン店から2022年にホットスマミーさんとして再スタートされた経緯もうかがいたいです。
 
 父が亡くなり、その後、母も病気で働けなくなるなどいろんなことがありましたが、ちょうど20年目にあたる2019年に縁あってまったく異なる業界で仕事をさせていただくことになり、一旦店は兄に託し、私は店を離れました。それから約3年後、その仕事も事情があって辞めることになりまして。その業界でも多くの方にお世話になったので、続けるか辞めるか心底悩みましたね。でも、チェーン店ではできなかった、自分の味で勝負したい欲求がどんどん強くなり、結果ホットスマミー開業の道を選びました。チェーン店の時から炭火焼き弁当はずっと思い描いていたので、動き始めてからはコンセプトやメニューなどの決定はすごく早かったですね。
 
畑山 そうだったのですか。この数年は忙しく過ぎたことと思います。今後については、どのような展望を描いておられますか?
 
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 今のところ店舗を増やすといった大風呂敷を広げるつもりはなく、まずはしっかり地域に根差して頑張ろうと思っているところです。
 
畑山 堅実なお考えですね。お店のことを知れば知るほど、成功間違いなしと感じますよ。
 
 ありがとうございます。私はこれまで何か大きなことを成し遂げた経験がないせいか、確固とした自信を持てない部分がありまして。ですので、どうすれば「きっとやれる」という強い心を持つことができるか、畑山さんにぜひうかがいたいんです。
 
畑山 やはり成功体験というか、まずは何か一つ、「これをやり遂げた」という事実を打ち立てることじゃないでしょうか。私の場合は、引退したらボクシングの世界チャンピオンという称号だけではどうにもならないことも多い中、それでも「大丈夫」と思えるのは、きっとチャンピオンをつかんだ自信から来るものです。谷代表にはご自身のこだわりが詰まったお店があり、現に多くの注文が来ているんですから、何も恐れる心配はありませんよ。自信を持って、地域に愛されるお店に育てていってください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
家族あっての仕事なので、まずは家族が幸せであることが一番です。まだまだ家族やスタッフさんには迷惑をかけていますが、そのうえで、好きなことを仕事にできているからこそ、お客様の「おいしかったよ」、「またお願いします」の声が何よりの励みであり楽しみになっています。
(谷隼人)
 

:: 店舗情報 ::

ホットスマミー

〒611-0042 京都府宇治市小倉町南堀池103-14

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