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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

初歩から学ぶインド舞踊 古典の奥深い魅力伝える
インド舞踊の会サランガイ 代表 平林千亜紀

 
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インタビュアー 名高達男(俳優)
名高 静岡の富士宮市でインド舞踊の会を開いている、スタジオ サランガイさん。今年2025年で25周年だそうですね。平林代表はどのような経緯でインド舞踊と出合われたのですか?
 
平林 私はもともと幼稚園の先生でした。インド舞踊を始めたのは22歳の時、新聞広告で見つけた体験教室に参加したのがきっかけです。講師の方のきらびやかな衣装を目にしたら、無性に着てみたくなったんですよ。2年ほど教室に通ったところで、先生に「もうこの先は日本じゃ習えないから、インドに行きなさい」と言われまして(笑)。思い切って本場インドで舞踊を学ぶことにしました。
 
名高 素晴らしい行動力ですね! 平林さんをそこまで引き付けたインド舞踊にはどんな魅力があるのでしょう。
 
平林 私が続けてきた南インドの古典舞踊は、基本的に1人で踊ります。物語を描く内容が中心で、長いものだと数十分にわたって踊りながらお芝居をするんです。親子のやり取りや神様同士の会話など1人で何役も演じ分け、ストーリーを伝えていきます。その時、ただ同じ動きをなぞるのではなく、自分なりの解釈でキャラクターをつくっていけるところがおもしろいと感じました。かれこれ30年くらい踊っている中で、20代で演じたイメージ上の母親より、実生活で母親になってからのほうが子どもを抱くしぐさも本物らしくなっている気がして、そんなところも継続する喜びにつながっていますね。
 
名高 経験が演技の上達につながるのはよくわかりますよ。表現者として難しさに直面することはありますか?
 
平林 音楽の歌詞がインドの言葉なら語られるストーリーもインドのお話なので、それらを日本のお客様にどう伝えたらいいのか、ずっと悩んでいます。身振り手振りで説明しても全部を伝え切るのは難しいですね。
 
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名高 私が経験した中では、芝居を海外で上演する際に、演者のそばに簡単な字幕を表示して説明したり、音声ガイドを付けたりする方法があります。参考になるのではないでしょうか。
 
平林 とても良いアイデアですね! さっそく取り入れたいです。古典舞踊は敷居が高いイメージがあるかもしれません。初心者でもお茶の間で見ているように気軽に楽しんで、興味があればいつでも入門してほしいと願っています。
 
名高 私も昔インドに行って感銘を受けた経験があるので、平林代表には舞踊を通じてインドの良さを広めていってほしいです。応援していますよ!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
スタジオに通ってくださる方は、お客様というよりも、一緒に成長していく仲間だと思っています。みなさんから学ばせていただくことも多くあるんですよ。みなさんが成長したり、自分も良いインスピレーションを受けられたりすることを楽しんでいますね。
(平林千亜紀)
 

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インド舞踊の会サランガイ

〒418-0111 静岡県富士宮市山宮969-1

ホームページ
https://chiarin.jimdofree.com/