
インタビュアー 水野裕子(タレント)
佐久間 実は、私は20代前半まで野菜が苦手だったんです。でも、家族や自分が病気をしたことで健康管理への意識が芽生え、野菜を食べるようになりました。いつしか農業を始めたいと思うようになり、農家さんへ研修に行きまして。その後は農業大学に入学し、健康的な食についても自ら学びました。そして、自然界の生態系をうまく活用した野菜づくりを行う就農の道を選んだのです。
水野 ご自身の体験が化学肥料を使わずに野菜を育てる、現在の有機野菜づくりにつながったのですね。
佐久間 はい。現在、約50種類の作物を栽培し、個人のお客様に四季の野菜をセット販売していましてね。身体に必要な栄養が季節ごとにあり、その栄養価が高まる旬のものを食べてもらえる栽培・販売を目指しています。
水野 近隣のお客さんには直接届けられるとうかがいました。長期契約される方も多いのでは?
佐久間 おかげさまで6、7年間、お付き合いさせていただいているご家族もいらっしゃいます。時にはお届け先のお客様に、種まき体験、収穫体験を楽しんでもらうこともあるんです。
水野 食べ方や育て方まで直接教えてもらえる機会はなかなかないので、貴重な経験になりますね。

水野 ただ、農業は自然相手の仕事ですから、台風シーズンなど大変な思いをされることもあるのではと思います。
佐久間 自然災害はどうにもならないことが多いです。でも、それを受け入れる寛容な心や、人としての器は10年間でだいぶ鍛えられました。自然への感謝はもちろん、人間関係など、周囲の環境への感謝の気持ちも持てるようになれたことはありがたいです!
水野 農業・自然に触れることが人間力の成長につながることを経験されているのですね。この先も“佐久間流健康野菜”を多くの方が手にできるよう、つくり続けてください!
「仕事を楽しむ」とは‥
まずは、健康な身体と心が大事だと思います。そして、仕事の中で新しい発見ができることがおもしろいです。
(佐久間聡)