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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

墨田区で映画を入口に 人とまちをつなぐ
合同会社Ucycle/WORK CINEMA Paradise 代表 細田侑

 
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インタビュアー 宮地真緒(女優)
宮地 墨田区を拠点に、イベントの企画・運営、映像制作等を行う、合同会社Ucycle(ユウサイクル)さん。まずは、細田代表の歩みを教えてください。
 
細田 高校卒業後、東日本大震災が起こり被災地のボランティアに行きました。でも、「本当に現地の人のためになっているのか?」と疑問を感じ、次第に故郷である墨田区のまちづくりにも関心が向いていったんです。大学では、建築やコミュニティデザインに関して学びましてね。2020年の起業前から、映像制作や、野外映画祭などのイベント企画を通じて、住民と行政、民間事業をつなげる仕事をしているんです。
 
宮地 私も淡路島出身で被災経験があるので、細田代表の地域のための行動力は素晴らしいと感じます。
 
細田 そう言っていただけて嬉しいです。ほかにも、カフェ併設型ミニシアターStranger(ストレンジャー)の、「Strangerを情報交換や文化の発信地に」という思いに共感して、同施設と連携し企画を立てています。Strangerの建物の2階には、WORK CINEMA Paradise(ワークシネマパラダイス)という、コワーキング・イベントスペースを開き、仕事をしたり読書や交流を楽しんだりすることができるんですよ。また、ゴミ拾いイベントを企画し、活動の後はコーヒーを飲みながら映画やまちのことを参加者と語り合っているんです。同施設が、自宅や学校、職場以外の第三の居場所である“サードプレイス”となるように活動しています。
 
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宮地 道端でゴミを見つけても一人だと拾いづらいですよね。「誰かと一緒だったらやってみたい」という方も多くいるでしょう。細田代表は、地域の方が多様な形で社会貢献に一歩を踏み出せるきっかけをつくってくれる存在ですね。
 
細田 ありがとうございます。私は、映画を入口にして、墨田区全体が盛り上がっていってほしいんです。1945年に起こった東京大空襲は、墨田区を中心に多くの人が犠牲となった悲惨な出来事ですが、教科書には少ししか載っていません。ですので、興味をもってもらえるように、Strangerで空襲をテーマにした映画上映に関連して、ワークシネマパラダイスで、有志の方が作成した慰霊者名簿を展示しました。こういった活動を通じて、さまざまな社会課題に関心を持ってもらえるよう、同世代の心強い仲間とともに発信しながら、人と人とをつなげる役割としてチャレンジし続けます!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
映画を入口として、人とまちがつながって何かを生み出す、チャレンジできるこの仕事がとても楽しいです。私のように、「挑戦したい」と思ったらすぐ行動に起こしていくことが、仕事を楽しむ秘訣だと思います。
(細田侑)
 

:: 企業情報 ::

合同会社Ucycle/WORK CINEMA Paradise

〒130-0024 東京都墨田区菊川3-7-1 菊川会館ビル2F

ホームページ
https://workcinemaparadise.com/

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