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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

61年の経験とスピードで
企業や製品の銘板を制作

 
 
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狩野 それはびっくりするでしょうし、見本があれば完成品のイメージが湧きやすくなり、谷川製作所さんに製造を頼もうとなるのも納得です。
 
谷川 私たちの最大の特徴はフットワークの軽さとスピードの速さ。私は仕事を終えて食事をしていても、思い付いたことがあったら工場に戻り試作をするほど、ものづくりが楽しい宿題のようになっているんです(笑)。また、お客様から「とにかく急いでいる」というご依頼があったときは、納期に余裕のある仕事を後回しにしてすぐに取りかかります。機械をセットし直すのは大変です。この業界でそこまでする会社は珍しいんですよ。
 
狩野 それはお客さんも喜んでくださるでしょう。谷川製作所さんの強みがよくわかります。速く安く質の高い銘板をつくってくださる。これはお客さんにとって何よりも嬉しいことですよ。でも、そのような工程を確立するには従業員さんの協力が欠かせませんね。
 
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谷川 おっしゃるとおりで、従業員の頑張りなしに、今の状況はあり得ませんでした。特にベテランの力は欠かせません。例えば、昨年2023年に77歳になった従業員がいまして。その際、皆の前で「いつまでも一緒に働いてください」と宣言しました。また、60歳の定年後に再雇用した従業員の給料も、通常は減額するところ、みんなと同じ金額を渡すことにしたんです。その従業員は涙を流して喜んでくれました。
 
狩野 プロ野球でも、若手を重用しすぎるあまり、「年だから」という理由でベテランを切り捨て、チームが低迷してしまうという事例もあります。新人を教育するためにもベテランの力が重要ですよね。職人さんを大切にする谷川代表の姿勢には大いに共感します。
 
谷川 ありがとうございます。当事業所にはすでに16年以上キャリアを積んだ跡継ぎ候補がいて、非常に頑張ってくれているんです。今後も全員で汗を流しながら走り続けます!
 
狩野 今は「仕事がない」と愚痴をこぼす若い人も多いもの。でも、谷川製作所さんのように実直で元気な企業を見ると安心します。ぜひ、これからも若手とベテランの力を融合させて日本のものづくり文化を後世に伝えてください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
ときには不良品や失敗作が出ることもあります。でも、その原因や対策をみんなで考えていくんです。そのようにしてものづくりを追求していくことが大事だと思います。
(谷川康夫)
 

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谷川製作所

〒573-0102 大阪府枚方市長尾家具町3-3-7