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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

弁護士の枠を超えて!
明るい未来を創る開拓者

 

留学経験から身近な人を幸せにしようと決意

 
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石黒 私の中では、弁護士さんは揉め事の解決に当たるお仕事で、どちらかといえばネガティブな出来事に関わるイメージがあります。でも、音楽で社会を明るくしたかった鈴木さんの目には、それとは違った可能性が見えていたみたいですね。
 
鈴木 そうですね。社会を明るくする、人を幸せにするという点では、音楽も弁護士も一緒だと思います。また、弁護士もバンドマンも、自分の魅力を武器に生きていく仕事だと感じます。人間としての魅力がなければ、依頼者様の信頼を得られません。さらに、弁護士は、強くあることも大事です。強くなければ、いざという時に大事な人を守れません。だから常に自分自身を磨く必要があって、強くかつ魅力的でありたいと思っています。これは石黒さんが歩んできた芸能界にも通ずる部分ではないでしょうか。
 
石黒 人としての魅力が大事というのは本当にそうですね。今のお話を聞いて、誰かを守る強さも魅力のうちなんだなと気付きました。鈴木さんは弁護士として強さを身に付けるために、どのような修業をされてきたのですか?
 
鈴木 東京にある国内トップの法律事務所に10年近く所属し、大企業や有名企業に関わる仕事などを数多く経験しました。寝る暇もないぐらいハードな毎日でしたが、トップの環境に身を置いたからこそ手に入るものはありました。最先端の場所で切磋琢磨できたことは、自分の能力の基礎になっています。20代の若いうちにそういう激務を乗り越えたおかげで、人として深みが出てきたように感じます。
 
石黒 自分の限界を知っておくのは有益なことですよね。私もモー娘。の時代に思い知らされました(笑)。厳しい環境でご自身を鍛えてきた鈴木さんが、2021年のタイミングで独立を決意した理由も知りたいです。
 
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鈴木 2019年から2年間、アメリカに留学したのが大きなきっかけになりました。現地のロースクールで学んだ後、世界の人々を助ける仕事に携わりたくて国際人権NGOで働いたんです。その頃に、知人にこう言われたんですよ。「あなたの取り組みは素晴らしい。でも、日本に困っている人はいないの?」と。その一言で、ふと気付いたんです。グローバルな問題の解決も大事だけれど、日本もさまざまな問題を抱えていると。大切なものは、近くにあるほど気付かないんですね。そのような契機で、日本で手の届く範囲の人を幸せにしていこうと決めました。自分の原点に立ち返ることができたように思います。