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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

整骨院の施術とサウナで
健康で豊かな人生を!

 

低迷していた店舗を一躍人気店に

 
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濱中 ところで、中務院長はどのような経緯でこの業界へ?
 
中務 私は幼稚園の頃からプロ野球選手になりたかったんですよ。ただ、残念なことに近所に野球のグラウンドがありませんでした。小学3年になるまで自転車に乗ることもできなかったので(笑)、近くの体育館で兄と一緒にバレーボールに打ち込みました。ところが、6年生のときにくるぶしを骨折する大ケガを負ってしまったんです。
 
濱中 そのご経験が、中務院長を治療家の道に進ませたようですね。
 
中務 はい。リハビリで通った整骨院の先生を見て、私は初めて「仕事をしている大人はかっこいい」と感動しました。その後、大学で心理学を学び企業に就職も決まったものの、やはり、自分は治療家になるとあらためて決断したんです。その後は内定を断り早朝から深夜までアルバイトをして学費を貯め専門学校に進学し、柔道整復師の資格を取りました。
 
濱中 素晴らしい行動力です! その後の歩みも気になります。
 
中務 複数の整骨院を運営する会社に入社し、25歳で院長に抜擢されました。実はそれが2003年に開業した当院なんですよ。ただ、当時の当院はグループの中で売り上げが最下位を争っており、うまくいっていませんでした。それを知っていた私は「この店で絶対にのし上がろう」と決意したんです。やる気を失っていたスタッフにも檄を飛ばし、患者さんの奪い合いをやめさせてチームで診療する意識を高めていきました。
 
濱中 結果はどうなったのでしょう。とても気になりますよ。
 
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中務 おかげさまで、半年足らずでグループ内の店舗で売り上げ1位を達成しました。そして、その栄冠を13年間も継続することができたんです。やがて、会社から独立を認められたのが2020年12月でした。これも、私と一緒に夢を追ってくれたスタッフのおかげですね。
 
濱中 中務院長が常にトップを走ることができたのは、スタッフさんや患者さんとのコミュニケーションを重視したからでしょう。そういえば、中務院長はサウナの普及にも取り組んでいらっしゃるとか。これには、どのような意図があるのでしょうか。
 
中務 整骨院の施術は、どうしてもすでにある体の痛みや不調をカバーするだけで終わってしまいますよね。実は、私はがむしゃらに仕事をしすぎたせいか、メニエール病を発症し、体調もメンタルもすっかり参ってしまったことがあったんです。そんな中で、知人に誘われてサウナに通うようになったところ、心身ともに健康を取り戻し、サウナの健康効果に着目しました。日頃から血流を促し自律神経のバランスを整え、「なんとなく調子が悪い」と感じる不定愁訴や睡眠の質の改善にも役立つサウナを同じ悩みを抱える人にも広めたいと思い、新たにSAUNIVAL(サウニバル)というサウナ関連事業も立ち上げました。