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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

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地域密着のスポーツ教室

 

体操の魅力を一人でも多くの人に伝えたい

 
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宮地 大ケガという逆境を乗り越え、体操界に恩返しをしたいという思いが募っていったんですね。
 
檜山 ええ。リハビリが終わり復学し、大学院に進学することになった私は、指導などで体操に関わり続けました。卒業後は一般企業に就職したものの、やはり体操に関わりたいという気持ちが日に日に大きくなっていったんです。それで3年で区切りをつけ、1年間の準備期間を経て今に至ります。
 
宮地 練習中の不慮の事故で大ケガをしたにも関わらず、一度も体操を忘れた日はなかったという檜山代表。体操を心から愛しているからこそ、今こうしてスポーツスクールを通して活動なさっているんですね。ぜひ、檜山代表にとって体操の魅力は何なのかお聞かせください。
 
地域の人で賑わった教室のオープニングイベント
賑わった教室のオープニングイベント
檜山 30年近く体操に関わってきて思うのは、練習を重ねることで今までできなかったことができるようになることでしょうか。これはスポーツ全般で同じことを言えるかもしれません。スポーツには常に地道な努力が必要で、それにより培われる忍耐力を、私は体操を通して身に付けられたと思っています。また体操は、基本的には演技を一人で行う個人競技です。世界選手権やオリンピックの個人総合の舞台は、一つの班の中で、さまざまな国の選手が集まって試合を回ります。ライバル選手の演技でも、その選手が素晴らしい演技をすれば称えあいますし、失敗したときは、「Don’t mind.」と声をかけます。体操は、選手、ライバル、観客などの立場や国籍などは関係なく、ただお互いの技やチャレンジを称えあえる素晴らしい競技なんです。
 
宮地 なるほど。そういった姿勢は“美”を追求する採点競技ならではかもしれませんね。だからこそ、互いにリスペクトを持つことが大事なのでしょう。
 
檜山 宮地さんのおっしゃる通りです。成功しても、失敗しても相手を称える姿は美しいですよね。これは、他のスポーツではあまり見ない、体操競技の魅力だと思っています。
 
宮地 単に勝ち負けじゃなくて、いいものをいいと言い合えるのは素敵なことですよね。お互いを認め合うことができれば、精神面でもいい成長につながりそうです。