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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

他社が断る難しい現場も
確実にアスベストを除去

 

スタッフのやる気を引き出し成長させる

 
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濱中 それにしても、多くの仕事を請け負うには高い技術力だけでなく、営業力も必要ですよね。阿部社長が営業で心がけているのはどんなことですか?
 
阿部 売り込むだけの営業トークはしないですし、価格の安さをアピールすることもありません。私はお呼びがかかったらどこへでも行き、気軽に雑談をすることで、人とのつながりを増やしてきました。例えば、今、お電話をいただいて「明日、北海道で会いたい」と言われたら、すぐ飛行機に乗ってうかがえる軽いフットワークが自慢の一つなんですよ。
 
濱中 とは言っても、現場に営業にと忙しく働き続けるのは大変でしょう。
 
阿部 周囲からはよく「変わっている」と言われるのですが、私にとってこの仕事は趣味やゲームのようなもの。特に、打ち合わせや施工で全国に行けるのが楽しくて仕方ありません。出張に妻や3人の娘を連れて行くこともあるんですよ。
 
濱中 なるほど。出張は、ご家族と一緒に観光やおいしい食事を満喫できる機会でもあるのか。そうやって仕事を楽しんでいるんですね。
 
阿部 そうなんです(笑)。そういう日々の中で、他社が断った難しい現場を引き受けて、無事に完了したときは「工事をしてよかった」と大きなやりがいを感じます。アスベストは図面を見ればどこにあるかだいたいわかるのですが、あまりにも建物が古い場合は想定外のところからいきなり現れることもあるんです。そういうイレギュラーな事態にも冷静かつスピーディに対応し、第三者機関の測定に合格する実績を弊社は積み上げてきました。
 
濱中 命を預かるだけに厳密な結果を求められるお仕事の中で、阿部社長は、どうやってスタッフさんとの絆を強くしてきたのでしょう。
 
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阿部 弊社のスタッフは大半が私の同級生や友人で、創業前から私の仕事を手伝ってくれている長年の仲間なんですよ。一つひとつの現場に信頼できるスタッフを配置して指揮を任せ、やる気を引き出しながら成長してもらうのが私のやり方。気心の知れた同級生だからこそ、現場のトップとして責任を感じつつ、力を発揮してもらえるようにしているんです。そうすればますます仕事が楽しくなりますし、彼らの下で汗を流す協力会社の職人も働きやすくなりますからね。