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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

塗装の品質を追求し
誠実な対応を徹底

 

独立後の困難もスタッフと共に乗り越えた

 
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吉井 15歳から約10年も勤めた会社を辞めようと思われたきっかけも気になります。
 
寺内 10年かけて培った知識や技術を活かし、新しいことを始めたかったからです。お世話になった親方からは「会社を継いでほしい」とも言われていたものの、自分の技量を確かめたい気持ちが強くありました。どうしても自分自身の可能性を試してみたかったんです。
 
吉井 跡継ぎとして見込まれるほど優秀な職人さんだったのですね。きっと居心地の良い職場でもあったと思います。それでもあえて厳しい環境に身を置いて挑戦しようと思われたことに、並々ならぬ、強い意志を感じますね。
 
寺内 私の根底には「職人の仕事が好き」という気持ちがあるので、それが原動力になっているのかもしれません。その思いを胸に、塗装の専門資格も取得するなど準備を整えてから起業しました。
 
吉井 実際に独立してみていかがでしたか? 最初のうちはご苦労も多かったのでは?
 
寺内 ええ、独立してすぐうまくいくほど甘くなかったです。前職の親方のつながりもあり多少は助かっていたとはいえ、ほとんどゼロからのスタートでしたからね。仕事を増やして事業を安定させるため、まずはお客様に顔を覚えてもらうところから地道に取り組みましたよ。
 
吉井 認知してもらうことから始め、少しずつ信頼関係を築いていかれたんですね。
 
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寺内 苦しい時期もあったものの、乗り越えられたのはやはり一緒に働く職人のおかげです。私を信じてついてきてくれたスタッフの存在が、どんなに心強かったでしょう。2022年の5月に晴れて法人化を果たせたのも、みんなの協力があっての賜物です。私を支えてくれているスタッフに心から感謝しています。
 
吉井 お話しぶりから、寺内社長がスタッフさんをいかに大事にされているのかが伝わってきます。苦しい時期も共に過ごされたからこそ、深い絆で結ばれているのでしょう。
 
寺内 立ち上げ時からのメンバーも含め、現在は7人ほどのスタッフがいます。私よりベテランの職人が多いので、安心して現場を任せられますし、本当に心強いです。会社の顔は社長の私ではなく、スタッフ一人ひとりだと思っています。