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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

塗装の品質を追求し 誠実な対応を徹底
さくら塗工株式会社 代表取締役社長 寺内渉

 
プロフィール 栃木県出身。宮大工だった父の影響から職人を目指すようになり、15歳で建築の世界へ進む。塗装会社で10年にわたって修業し、職人の腕を磨いた。会社を継ぐことも勧められたが、25歳で退職。専門資格を取得するなど準備を経て、塗装工業者として独立する。周囲の職人スタッフに支えられながら実績を積み、起業5周年の節目となる2022年、さくら塗工(株)として法人化を果たした。【ホームページ
 
 
 
持ち主にとっては重要な財産である家。その外観を大きく左右するのが、外壁の塗装だ。さくら塗工株式会社は顧客の満足度に重きを置く、誠実な対応に定評がある。日々成長を続ける裏には、スタッフへの教育、そして品質への徹底したこだわりがあった。独立から歩みを進めて5年、信頼できるメンバーとともに困難を乗り越えてきたその道のり、そして新たなメンバーを迎えての今後について、寺内渉代表取締役社長に話をうかがった。
 
 
 

憧れから15歳で足を踏み入れた職人の道

 
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インタビュアー 吉井怜(女優)
吉井 戸建てや集合住宅の塗装工事を行っている、さくら塗工株式会社さんを率いる寺内社長は、15歳から建築業界で経験を積んでこられたとか。職人の道に進まれた経緯から教えていただけますか。
 
寺内 私は幼い頃から大工職人に憧れていました。というのも私の父が宮大工でして、さらに親戚にも職人がいたんです。その影響で、作業着姿の職人さんを「かっこいいな」と感じるようになりました。
 
吉井 確かに職人さんはかっこいいですよね。そういう方々が身近な存在だったから、同じように働きたいと思っておられたと。
 
寺内 そうなんです。そして約10年、時おり父の仕事も手伝いながら、塗装会社で修業を積みました。
 
吉井 その下積み時代から、ゆくゆくは独立したいと考えておられたのですか?
 
寺内 いえ、実はそうでもないんです。当時は単純に、「好きな仕事で手に職を付けたいな」くらいに考えていました。塗装業での独立を意識し始めたのは、職場を辞めてからなんです。