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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

野菜販売をサポートし
フードロスを減らす

 

生産者サポートにつながる理想的な取り引き

 
 野菜の販売の流れについて、教えてください。
 
旬の野菜や果物を販売!
旬の野菜や果物を販売!
山下(和) 野菜を仕入れて袋詰めをし、ホームセンターやコンビニにて売場づくりを行うというのが全体の流れです。まず市場で地元の野菜を集めます。ときには、生産者さんから直接買うこともあります。地元の生産者さんが一生懸命つくってくださった野菜を、より多くのお客様に販売できるよう努めています。
 
 しかも、おいしい野菜を届ける点にこだわっておられるわけですよね。山下商店さんのお取り組みは、生産者、企業、お客さん、全方面にメリットがあると思います。
 
山下(和) ありがとうございます。生産者さんから教わったおいしい野菜の見分け方を活かしながら、仕入れています。「野菜は生き物。少し手を加えるだけで魅力が増す」という親の言葉も大切にしていますね。
 
山下(美) 都会では形のそろったきれいな野菜が並べられています。もちろんそういった野菜も素晴らしいものの、大き過ぎたり少し傷があったりするだけで規格外とされ、ふるい落とされますよね。でもそういう野菜も、十分おいしいんですよ。それらを私たち自身で梱包し、お求めやすいお値段で販売しています。
 
嶋 味や鮮度は問題ないのに、見た目で省かれてしまうのはもったいない・・・。フードロスが社会問題になっている今、生産者の方がせっかく育ててくださったお野菜をむやみに廃棄するのはおかしいですよね。
 
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共に事業に取り組む奥様の山下美穂氏(左)
山下(和) おっしゃる通りです。新鮮な野菜を味わっていただける点も、当店の強みです。というのも、都内のスーパーなどが仕入れる野菜は、生産者から企業に届く間に検査機関や市場といったいくつもの場所を通るため、時間がかかってしまうのです。基本的に私たちは、当日に出荷された野菜を、当日に店頭に並べて販売しています。最短で夜中の2時や3時に採れた朝採り野菜が店頭に並びますよ。あまり段階を踏まない分お安く提供できるんです。生産者さんにとってもプラスになるようお取り引きさせていただいています。
 
山下(美) 朝収穫したばかりの野菜は本当においしいですよ! ママ友の方から、「ナスは山下商店に限る」と言われたこともありました。
 
嶋 身近な人から好評されると、喜びもひとしおですよね。実は私、ニンジンが苦手なのですが、山下商店さんのニンジンならおいしく食べられそうだ(笑)。