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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

地域密着でシニアも支援
燃料・設備の多角化経営

 

地域に寄り添うシニア向け新サービス

 
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宮地 高い技術力と丁寧な施工で、地域との信頼関係を確かなものにしてきた矢吹燃料さん。この度、新たなサービスも開始されるのだとか?
 
矢吹 はい。実はここ5年くらいで「庭木の剪定」や「荷物運び」など、細々としたお困りごとへの依頼が増えていると感じていまして。そこで、これは事業化した方が地域社会のためになると熟考し、気軽に頼めるシニア向け新サービスを開始させる運びになりました。
 
宮地 それは素晴らしい! 地域的にも高齢化が進んでいるでしょうから、なおさらそういった依頼も増えていきそうですね。
 
矢吹 ええ。もともと弊社はお客様のご自宅にあがらせていただく機会も多く、そこでお会いするシニアの方々が皆、想像以上にいろんな場面で我慢して生活していることを目の当たりにし、考えさせられる場面も多かったんです。でも、皆さん細かい困りごとがあっても遠慮して「息子が帰郷するまで待つ」と言う方がいたり、誰かに悩みを相談したくても「嫁に相談すると怒られる」と言って放置せざるを得なかったりする方もおられました。また、お悩みも多様で「怪我しても頼れる人がいない」「トイレに物が落ちてしまった」など、さまざまです。そういう現場での声を聞くうちに、どんな些細なことでも我慢しないでほしいという気持ちと、地域に根を張り生きてきた弊社が何とか解決しないといけないという使命感に駆られたことも、事業を始めることになったきっかけですね。
 
宮地 矢吹社長の熱い思いが伝わってきます。私も電球一つ交換できない人間なので、お困りエピソードは山ほどありますよ(笑)。実際どこに頼んだら良いかわからないのは多々ありましたし、相談に乗ってくれるだけで解決したりして、気持ちが楽になることもありました。
 
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矢吹 一人暮らしのご年配の方にとっては、話し相手になるだけでも大きいと感じます。「地域で愛され、困ったときはいつでも頼れる存在であり続ける」ことは、弊社の経営理念の一つでもあります。
 
宮地 矢吹燃料さんの地元愛と意識の高さには頭が上がらない思いです。私が防災士の資格を取得した理由は、震災経験者のはずが2回目の東北大震災で何もできなかったからです。3回目が来ないことを祈りますが、何かあれば少しでも役に立てるように勉強をしたんですよ。
 
矢吹 私も技術だけでなく、有事の際に的確に判断ができるよう宮地さんのように勉強し、生まれ育った地域の方々の安全な暮らしを、トータルで守れるように頑張りたいです。
 
宮地 新サービスの仕事化は、地域の皆さんも頼みやすくなると思います。手助けしたい人がいるのは素晴らしいですし、社会貢献の大切さをあらためて認識しました。防災士の資格は周りに声がけしやすくなるメリットがありお勧めですよ。今後も地域に向けてぜひ頑張ってください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
自分がどのように人の役に立ち、何のために仕事をしているか。そこを理解して取り組むことが、仕事のやりがいにつながります。そしてそのやりがいを持つことが、仕事の楽しみにつながっていくんじゃないかと思います。
(矢吹周一郎)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 有限会社矢吹燃料
■ 本社 〒963-0206 福島県郡山市中野2-6
■ 事業内容 家庭用燃料(LPガス、灯油)の販売/住宅設備機器の販売・施工/給排水衛生設備工事/合併浄化槽工事/お湯まわりのリフォーム
■ 設立 昭和59年9月
■ 従業員数 8名
■ ホームページ https://yabunen.com