B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

外国語教育に留まらない
自由な発想で事業を拡大

 

語学教育にとらわれない新しいチャレンジ

 
glay-s1top.jpg
タージン 花房社長が若手社員の自由な発想を重用し、語学に関係ないところから始まったアイデアを、最終的に語学学習につなげているところがすごいと思いました。
 
花房 餅は餅屋ですから、弊社の事業は教育が一番です。ただ、それに縛られることなく、多角的に物事を捉えて、新しい事業の柱を建てたいと思っているんです。
 
タージン 今年、2022年で創業60周年を迎えられるそうですから、それを機に、あらたな事業展開も視野に入れているというわけですね。
 
花房 ええ。将来にわたって、教育事業そのものは、廃れることはないと思うんです。ただ、小学校から英語授業を取り入れるようになり、それはまだ発展途中とはいうものの、もし、これが完璧な内容になると、弊社の事業は必要なくなるかもしれません。そういう危機感を持ちつつ、専門外の新しいことにもチャレンジしていこうと思っているんです。
 
タージン 具体的に考案されている取り組みがあれば、ぜひお聞きしたいです。
 
glay-s1top.jpg
花房 実は最近、シニア向けのクロスワードパズルの教室を開講しました。高齢者に英会話の学習サービスを提供できないかを検討している際に、高齢者の方々の中には、脳が衰えないようにクロスワードパズルを楽しんでいる人が多いことを知ったからです。
 
タージン なるほど、それでクロスワードの教室を始めたと。仲間が集まって、同じ教室で楽しめるなんて素敵です。私の周りにも、クロスワードパズルを趣味にしている高齢者はたくさんいますよ。それにしても、花房社長はいつも元気で、パワーに満ち溢れていますよね。まだまだこれから、もう一花咲かせようという意気込みがあるんじゃないですか?
 
花房 いえいえ、私ももう67歳ですから。何かあったときのために後を任せられる人材の育成が急務だと考えています。以前、副社長をしていた頃、いつも一緒にいたせいか、私は社長の考えていることがわかったんです。だから、私の考えを理解し行動に移してくれる若手が育ってくれればと思っています。そのためにも、若い社員が夢や希望を持って、自由に働ける会社をつくっていきます。
 
タージン これだけの大企業になっても、なおチャレンジを続ける花房社長のお姿を、若手社員もしっかりと見ていると思います。100年企業を目指して、これからも頑張ってください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
上からの命令ではなく、自分たちで手がけた仕事で成功感を味わってもらえれば、自信になるし、そういう人材が増えれば企業は強くなります。そこを目指して事業を展開していくのが、私の楽しみですね。
(花房雅博)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 株式会社ECC(イーシーシー)
■ 本社 〒530-0044 大阪府大阪市北区東天満1-10-20 ECC本社ビル
■ 事業内容 総合教育・生涯学習機関として、語学スクールの運営・語学研修の提供など、さまざまな教育活動を展開
■ 設立 昭和37年6月
■ 従業員数 1300名
■ 講師数 3500名
■ ホームページ https://www.ecc.co.jp