B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

顧客との対話を大切に
鮮魚の目利きが対応する 

 

「また食べたい」と思わせる品質のこだわり

 
glay-s1top.jpg
矢部 店内を見渡すと、スーパーで売っているようなお魚とは違って、珍しいお魚もたくさん並んでいて楽しいですね。
 
篠原 はい。季節によっても品ぞろえがまったく異なりますし、弊社には他店ではあまり売っていないような、ちょっとマニアックな魚の取り扱いも多いので、まずは活きの良さを目で楽しんでいただけたらと思います。また、私が特に大事にしているのはお客様とのコミュニケーションです。特に今の時期にはどの鮮魚がおすすめか、滅多に仕入れないからぜひ食べてほしいかなどの情報を、積極的にお客様にお伝えしています。おすすめの調理法もお教えできるので、お気軽に相談していただけたら嬉しいですね!
 
矢部 そういった会話を気軽にしながら選べるのは嬉しいなぁ。それにしても、まだ手を加えられていない、一匹丸ごとの状態で売られているお魚も多く並んでいますよね。加工もお願いできるんですか?
 
glay-s1top.jpg 店頭に並ぶ鮮度抜群の鮮魚
店頭に並ぶ鮮度抜群の鮮魚
篠原 もちろん対応しています。切り身にしたり、お刺身にしたり、お客様のオーダーに合わせてさばきますよ。長年通ってくださるお客様だと大体好みもわかっているので、私のほうからおすすめの食べ方をご提案することも多いんです。
 
矢部 それは嬉しい! 「お魚を家でさばくのは面倒」という人も多いですから、食べやすいように加工してもらえるのは本当にありがたいです。どのお魚もキラキラ光って、本当においしそうで、私も思わず買いたくなっちゃいますね(笑)。
 
篠原 ありがとうございます(笑)。どの商品も、鮮度や品質には自信を持ってご提供していまして。すべてのお客様に「また食べたい!」と思っていただけるおいしさをお届けできるように、全力を尽くしているんです。
 
矢部 なるほど。確かな目利きだけでなく、「お客さんにおいしく食べてほしい」と言う篠原社長の熱い思いもまた、リピーターが増えていく大きな理由の一つなんでしょうね。私も近所にあったら、通っちゃうと思います。それこそ、スーパーのパック詰めでしか魚を見たことがない人も多いので、こうして見ているだけでも勉強になりますね。
 
篠原 そう言っていただけると嬉しいです。私たちのような昔ながらの魚屋は、お客様との距離が近いのが強みだと思うんですね。だからこそ、これからも皆さんを笑顔でお出迎えできる店でありたいと思っています。
 
矢部 店構えも開放的ですし、こうしてお魚を眺めながら篠原社長とお話ししているだけで楽しめます。お魚好きなら間違いなく長居しちゃいそうですよ。一昔前なら当たり前の光景だったかもしれませんが、お店の人とコミュニケーションを取りながらお魚を選べるおくい水産さんのようなお店って、今の時代、本当に貴重になったと思います。