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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

身体を酸化から守る
植物成分100%の万能素材

 

天然素材・万生で人体を守り、社会貢献へ

 
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石黒 万生という環境改善素材に出合い、会社まで設立された宮川社長の意気込みは、相当なものだと思います。ぜひ、万生について詳しく教えてください。
 
宮川 万生は有限会社ネイチャーグレイス代表の岡根繁三会長が開発した、化学物質を使わない植物成分100%の天然素材です。「イタドリ・よもぎ・柿の葉」から生成されていて、どれも日本古来の薬草で、咳を止める漢方薬などにも使用されています。製品があるので嗅いでみますか? 原液なので安全です。
 
石黒 ――まるで化粧水のように、柔らかい印象ですね。良い匂いです。
 
宮川 ありがとうございます。特徴は酸化しない点なんです。
 
石黒 なるほど。酸化はアンチエイジングでもキーワードですよね。薬草成分が原料なのも安心感が違います。岡根会長はどういった理由から「万生」開発に取り組んだのか気になるところです。
 
宮川 岡根会長はもともと神社・寺などの塗装を手がける伝統工芸士で、時代の流れから高層ビルなども扱うようになったんです。高度成長期の中、使っていた塗料が化学薬品であることに疑問を持ち、せめて口に入れるものだけでも安心・安全なものをと植物性の除虫剤をつくる決心をし、15年かけて野菜に虫がつかない除虫剤を完成させました。その後、研究中に大量の有害物質を吸い込んで病に伏していた環境分析の研究者である高山さんと共同開発で、天然植物成分の機能性素材として万生が誕生したそうです。
 
石黒 そんなドラマがあったとは素敵です。しかしながら、除虫剤からスタートしているのには驚きました。
 
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宮川 岡根会長が塗装職人だったこともあり、塗料に混ぜて使用してみると特有の悪臭が消え、検査結果から約50品目の有害物質を軽減していることが検証で判明したんですよ。
 
石黒 それはすごい! 世界的にもビニール素材による環境悪化と向き合うようになっていますよね。コロナの影響で空気洗浄も注目されているなど、これからますます需要が増えていくかと思います。
 
宮川 社会にとって貢献度の高いプラス効果だと信じて進んでいますので、植物素材の力を多くの方に気付いてほしいのです。金属とガラス以外には配合可能ですので、ゆくゆくは建築関係の基準になるような製品にしていきたいです。大手ハウスメーカー様にもご使用いただいていて、壁やフローリング床などで好評を得ています。
 
 
 
 

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