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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

不動産業の経験を活かし
躍進する解体工事会社

 

自社による施工で責任を持って行う

 
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駒田 解体業者の経営者というと、自身が職人の経験を持っている方が多いですよね。その中で、不動産会社の営業職出身である安西社長ならではのこだわりとは何なのでしょう。
 
安西 それは私自身が、それまで不動産会社の社員として工事の依頼をする側であったからこそ、お客様の目線で物事が見られることです。やはり、何と言っても解体工事には騒音問題が付きまといます。そのため近隣住民とトラブルになってしまいやすいんですよ。そこで私は、近隣の方への配慮をもっとも大事にしています。解体工事は片付けて終わりではありません。例えば、もし解体時に近隣とのトラブルが発生していたら、その後で新築した建物に長く住むであろう施主様にもご迷惑をかけてしまうことになりますからね。
 
駒田 安西社長が、お客さんへの細やかな配慮を欠かさないことがよくわかります。それでは、職場環境や社員のみなさんのチームづくりに関して、どのような方針をお持ちなのかも教えてください。
 
安西 私は社員の仕事に対して、特に営業の仕方や仕事のやり方についてはあまり細かく口を出さないようにしています。幸いなことにみんな頑張って成果を出してくれていますし、私が口出しすることでモチベーションが下がってしまうのもいけませんからね。
 
駒田 なるほど。安西社長のようなお考えを聞いていると、私が野球選手として経験してきた中では私がジャイアンツに居た頃の監督の、藤田元司さんを思い出しますねぇ。藤田監督も、選手のプレイに関して細かく指摘するようなことはありませんでした。ある時、私が打席に立ってミスをし、アウトになってベンチに帰ってきたとき、普通なら叱られるような場面でも「駒田、悔しいと背中に書いてあるぞ」と一言告げるだけだったんです。そうすることで、選手自身の発奮を促していたんでしょうね。ほかにも、安西社長がこだわっていることはありますか?
 
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マスコットの「壊志郎」を見せてもらう駒田さん
安西 自社のブランドとしての工事ですね。というのも、解体業者の中には工事の依頼を受けても、その案件をさらに下請け会社に請け負わせる業者も少なくありません。その場合、工事の責任の所在があいまいになってしまったり、現場の士気やモチベーションの低さからトラブルを招いてしまったりしがちなんです。そこで、弊社はメインとなる解体工事だけは責任をもって自社施工をしています。また、それに用いる機材なども自社でそろえており、ダンプカーを14台、ショベルカーなどの重機を8台所有しているんですよ。
 
駒田 それは非常に頼もしい限りですね! 顧客目線で最大限に配慮したうえで、一貫して自社で工事を行ってくれるとなれば、お客さんも安心して工事をお願いできると思いますよ。