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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

時代と共に進化し続ける
大道具・舞台美術製作

 

新たな分野を学び、業務の幅を広げる

 
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矢部 ここまでお話をうかがって、村岡社長が会社をグループとして大きく成長させ、時代とともに業務内容も進化させてきたことがよくわかりました。今後もさらなる進化が期待できると思います。その中で、村岡社長が取り組んでいる新たな目標をお聞かせください。
 
村岡 実は、新たに建築士資格の取得を目指して、専門学校に通い始めたところなんですよ。
 
矢部 それはすごいですね! 大道具製作の業界でベテランの域に達した中、会社経営と並行して新たな分野を学ぶのは、とても大変ではありませんか?
 
村岡 なかなか楽しんでいますよ。もともと興味があった分野でしたからね。というのも、ドラマなどの舞台セットで使われる部屋や建物は、大抵の場合はカメラで拾える範囲を出ると、すぐにつくりものだとわかってしまいます。その中で、セット上では見えない部分は実際にはどんな構造になっているのだろうかと、疑問に思うことも多々ありました。それで、実際の建物の設計を学んでみたいと考えたんです。
 
矢部 とても勉強熱心でいらっしゃいますね。その向上心が素晴らしいです。
 
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村岡 ありがとうございます。現在は、延べ面積が500㎡までの公共建築物や、高さが13 m以内の木造建築物などといった、小・中規模の建築設計が可能な2級建築士の資格取得を視野に入れているところです。これによって、より立体的な作品をつくれますし、一般的な家屋程度であれば建築が可能ですから、業務の幅も大きく広がると考えています。
 
矢部 確かに、つくれるものの選択肢も多くなれば、より印象的で豪華なセットを組み上げることもできますよね。しかも、家を一軒丸ごと建てれば、セットとは違って解体しなくてもいいですから、後世に残せますよね。
 
村岡 まさにその通りです。専門学校の先生が「家は地図に残るものだ」とおっしゃっていまして、その言葉に私はとても感銘を受けました。基本的にセットは撮影が終われば解体してしまいます。でも、後世にも長く残る作品をつくれたら、製作者としては嬉しい限りです。それに、私が資格を持つことで業務の幅を広げられれば、建築にも携わりたいという新たな人材の獲得にもつながるかもしれません。そんな風に、これからも事業を進化させていくとともに、この業界全体を盛り上げていきたいですね。
 
矢部 本当に頼もしいです! その頼もしさがあるからこそ、グループとして事業を拡大できるほど、多くのスタッフさんたちに慕われるのではないかと思います。これからも業界を引っ張る存在として頑張ってくださいね!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
常に向上心を持って学び続けることですね。自分の知らない情報や新たな分野を学ぶ楽しみが、仕事の楽しさにもつながると思います。
(村岡洋紀)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 株式会社デフォルメ
■ 本社 〒206-0822 東京都稲城市坂浜3311-6
■ 港北工場 〒223-0061 神奈川県横浜市港北区日吉5₋22-41
■ DN2 Inc. 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-35-9 原宿リビン509
■ 株式会社ディーストライク 〒212-0055 神奈川県川崎市幸区南加瀬4-39-1
■ 事業内容 舞台・コンサート・イベント・展示会・CM・TV・映画等の大道具および造形物のデザイン・設計・製作・施工
■ 設立 2005年7月
■ 主な取引先 株式会社オフィスバーン/株式会社シミズオクト/株式会社横浜シミズ/株式会社北海道シミズ/株式会社西日本シミズ/日本ステージ株式会社/株式会社ムービックプロモートサービス/アース製薬株式会社 /DRC合同会社/株式会社チトセアート/株式会社DN2/有限会社吉田美術/株式会社俳優座劇場/株式会社ムラック/有限会社甘藍舎/株式会社昭栄美術/株式会社タフゴング/株式会社NVC/株式会社アートビークルー/株式会社トリアド工房/株式会社第一広房/株式会社フェイク/株式会社GARA/株式会社ちから美術/株式会社ファインファクトリー/株式会社クラフト
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