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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

美しく長持ちする! 職人親子の塗装会社
倉敷建装 代表 笹木弘樹

 
プロフィール 岡山県出身。16歳から大工として13年間経験を積んだ後、知人の紹介で塗装職人に転身する。5年間の修業時代に、多くの現場に出て腕を磨いた。2000年に息子の瑛次氏の誕生と同時にササキ塗装を立ち上げ独立する。2020年には倉敷建装と屋号を変更して心機一転。父子二人三脚で仕事に取り組む日々を送っている。【ホームページ
 
 
 
全国屈指の塗装業者数を誇る岡山県で、「選ばれる塗装屋」を目指す倉敷建装。代表の笹木弘樹氏と、その背中に憧れて同じ道に進んだ息子の瑛次氏は、親子二代の塗装職人だ。品質のいい仕事にこだわり、顧客満足度の高い塗装を低コストで提供。実績は右肩上がりだという。「一番のやりがいはお客様の笑顔」と語る笹木代表に、人生を変えた瑛次氏への思い、親子で描く今後の展望を聞いた。
 
 
 

下積みで得た知識と経験

 
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インタビュアー 西岡利晃(元ボクシング世界王者)
西岡 岡山県倉敷市で塗装業を営む倉敷建装さんにお邪魔しています。代表の笹木弘樹さん、ご子息の瑛次さんのお二人にお話をうかがっていきたいと思います。まずは、笹木代表のこれまでの歩みからお聞かせください。
 
笹木(弘) 30歳を前に、知人の紹介により塗装職人になりました。5年間の下積み時代に、腕のいい職人、逆に質の良くない仕事をする職人と、さまざまな方々の仕事ぶりを見る機会があったんです。その中で、いいところは真似を、悪いところは反面教師にしながら、すべての経験を自分の糧にして瑛次が誕生した2000年にササキ塗装を立ち上げて独立しました。
 
西岡 多くの職人から技術を学んで、満を持して独立されたと。下積み時代も含めると、今年2021年でキャリアは20年以上になるそうですね。経験値が高く、安心してお任せできそうです。2020年に倉敷建装と屋号を変えたのには、何か心境の変化があったのでしょうか?
 
笹木(弘) 仕事にやりがいを持って臨んではいました。しかし、日々に張り合いがないと感じるようになったんです。朝8時から17時まで働くだけで、何となく毎日が過ぎていく。これでいいのかなと思っていた矢先、高校を卒業した息子が、「一緒に仕事をしたい」と言うんですよ。思ってもみない展開に驚きつつ、すごく嬉しかったのを今でもよく覚えています。それでモチベーションが一気にアップして、息子のために会社を発展させたいと思い、倉敷建装を立ち上げました。