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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

中古鉄パイプを全国販売
建設以外にも用途が拡大

 

ぶどう棚や風よけ、家庭のDIYにも

 
お茶畑での鉄パイプ活用事例
お茶畑での鉄パイプ活用事例
石黒 建設業界以外では、どんな新しいユーザーが現れましたか?
 
澤田 説明されて納得したのは、ぶどう畑を始めたいという農家さんです。ぶどうを実らせる棚を鉄パイプで製作するとのことでした。あと、お茶畑もですね。1.5mのパイプを1000本ぐらい買っていただいて、風よけのネットを支えるのに使いたいというお話でした。最初ネットで問い合わせがあり、納品後しばらくしたら、そのお客様の仲間の方からも1000本欲しいと。
 
石黒 クチコミが素早く広がるあたり、それだけ値ごろ感があるんしょうね。中古と新品の値段はどれぐらい差があるんでしょうか?
 
澤田 市況が変動しているので一概には言えません。それでも、以前は中古が新品のだいたい半値だったのが、今は鋼材が3、4割値上がりしているので、さらに差が大きくなっています。
 
石黒 そんなに違えば、注文が殺到するのも無理ないですね。
 
澤田 どこでも買える品物ではないので、前に青森の農家さんが、軽トラックでわざわざ埼玉のヤードまで買いにいらしたこともありました。長野から大型トラックにて購入に来たケースもありましたね。他にも、北海道に在住するお客様が、「地元では売っていないから」と、トレーラーをチャーターして、購入してくださったこともあります。トレーラーでの運搬費用はおよそ40~50万円ぐらいするはずです。そのぐらいのコストをかけても、中古を購入した方が安いと判断していただけたのだと思います。
 
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石黒 北海道から沖縄まで、全国のお客さんに対応できるのは、ネットならではのメリットですよね。
 
澤田 ええ。ネットを通じて全国のさまざまなお客様とつながる機会に恵まれました。事業者だけでなく、趣味でDIYを楽しまれている個人の方からの問い合わせもあります。家庭菜園とか、野球のバッティングゲージとか、サバイバルゲームで拠点に使うやぐらとか、こちらが想像もしないプランを聞くのは楽しいですよ。
 
石黒 そもそも個人で中古の建築資材を手軽に、気軽に購入できる場所なんてないですから、御社はとても貴重な存在なんだなということがわかりました。