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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

リフォーム業で社会貢献
身近な保険で家を直せる

 

被災地の修繕には火災保険の活用を案内

 
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宮地 災害に見舞われて困っている方々への山根社長の熱い思いや、使命感を強く感じます。私が阪神大震災を経験したときは、火の元など一切気にかけることなく、ただペットの犬を抱えて怖がっているだけでした。日本での生活は自然災害から逃れられないというか、地震以外にも大型台風やゲリラ豪雨などの水害も毎年のようにあります。それで私も考えさせられる機会も多く、防災士の資格を取得したんです。
 
山根 素晴らしいですね。私も震災の経験は人生の中でも大きな指標になっています。台風の被災地での活動で驚いたのが、台風被害の修繕に火災保険が適用されることをほとんどの方が知らないということ。その事実を知ってから、火災保険の活用の周知にも尽力しています。
 
宮地 ほとんどの方に知られていないとは驚きました! 火災保険というネーミングから、火事が起きた時しかカバーしてくれない保険という印象は強いかもしれませんね。
 
山根 ええ、90%の方は知らないです。それに、同じ建築業界の人でも知らない人がいるくらいですから。また中には、火災保険の内容を詳しく知っている業者さんが、手続きの面倒さなどであえてお客様に伝えない人もいるようです。そのこともあって、現地の調査や書類作成など大変な作業も必要にはなるものの、いつの間にか保険活用の奨励が私にとって使命感に変わってきたところもありますね。火災保険では、風災・水災・落雷・雪災・雹災・火災などの自然災害も含めて、適用が可能なんです。
 
宮地 ここまで幅広く適用されるとは、私も知りませんでした! それにしても、業者さんの中にも保険の内容を知らない方がいるなんて驚きました。それに知っていても教えてくれない方もいるなんて・・・。ご高齢の方などはネットで調べることが難しい方もいるでしょうから、山根社長のようにしっかり教えて、詳しく伝えてくれる人が必要不可欠だと思います。
 
山根 保険が適用されることを知らずに被害を受けた修理を諦めていたお客様に教えてあげられた時、困っている人たちを笑顔に変えられた時はすごく嬉しいです。お客様の笑顔は私にとっても働く原動力につながりますから。
 
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宮地 素敵ですね。数年前の大型台風で、千葉県のゴルフ場の鉄柱が一般住宅の上に倒壊した事故を思い出しました。ゴルフ場のオーナーと保険会社でもめて、被災された住宅の工事がなかなか進まなかったんですよね。まず被災者の支援を優先して行って、支払いなどは二の次にすれば良いのにと、個人的には苛立っていました(笑)。こういった点も保険にまつわる難しさなんでしょうね。
 
山根 おっしゃる通りで、まずは被災した方の支援が優先されるべきです。今後も「高額だし」とか「どうせもう先も長くないし」などの理由で工事を諦めてしまう方、また実費で修理をされる方を少しでも減らしていきたいですね。