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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ITのノウハウを活かし
中小企業の経営を支援

 

導入や取得だけでなく、その後の運用がカギ

 
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畑山 かなり専門的な分野を得意としていらっしゃるわけですね。それらの知識やノウハウはどのように培われたものなのでしょうか?
 
奥村 以前、大手精密機器メーカーやIT企業で勤務していましたので、その経験が現在に活きています。精密機器メーカーでは23年ほど在職し、生産技術開発や製品開発などの業務に携わりました。ITを駆使して設計業務を行うCADシステムなどの導入や、機器を自動組立する装置の製作などを手がけてきました。当時はちょうど、多くの業務がアナログからデジタルへと変わっていく過渡期の時代でしたね。
 
畑山 ITがまだ一般的でない時代から新しいシステムの導入に対応してきたご経験は、クライアントさんへのアドバイスやサポートを行ううえで、非常に大きな強みとなるでしょうね。その後は、IT企業に転職なさったと。
 
奥村 はい。転職したIT企業はソフトウェア開発をメインにしており、2006年から昨年2019年までの約13年間勤務しました。同社ではプライバシーマークや情報セキュリティのISO認証を取得しており、私はそれらを運用していくための事務局を担当していました。いずれもガイドラインが定められており、その基準に則した取り組みの遵守を社内で促すなどの業務を行っていました。
 
畑山 なるほど。奥村代表が得意としている分野は、長きにわたって積み重ねられてきたご経験に裏打ちされているんですね。でも、業務のIT化も、ISO認証も、ただ導入するだけでは、宝の持ち腐れだと思います。その後、いかにうまく運用していくかがカギですよね。
 
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奥村 おっしゃるとおりです。いざ導入して業務に反映しようとしても、残念ながらうまくいかずに無駄になってしまうケースも少なくありません。そうならないためにも、クライアント様としっかりお話ししながら、運用するためのお手伝いをしています。また、大規模なシステムを導入せずとも、現在のやり方を少し変えるだけで問題を解決できるようであれば、その方法をアドバイスすることもありますね。コストや手間を省ける分、そのほうが喜ばれることも多いのです。
 
畑山 そのような業務改善のアドバイスをいただけるのも、お客さんとしては頼もしいでしょうね。特に中小企業さんですと予算も限られているでしょうから、できるだけコストをかけずに改善したいという要望も多いのではないでしょうか。
 
奥村 従業員を1人雇うのと同じぐらいのコストがかかるとすれば、企業にとってもあまりメリットがないですからね。いかにして費用対効果を高めていくかが大事だと思います。