
インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
大山 そうなんですね! 私は狩野さんがピアノと出合ったのと同じ小4のときに、家に来た調律師さんの仕事を見て、この仕事に興味が湧いたんですよ。それで高校卒業後に専門学校で調律を学び、就職後もこの道ひと筋に歩みました。その後、24歳で独立して今に至ります。
狩野 大山社長がお若くして独立されたのは、調律以外の仕事も手がけるためですか?
大山 はい。子どもの頃から機械いじりが好きでしたし、ピアノを丸ごと面倒を見るのが夢でした。現在は出張してピアノの調律はもちろん、発音の調整や内部の修理、外装の傷の修理やクリーニングなど、幅広く対応しております。
狩野 外装まで手がけるとはすごいですね。出張していただけると、作業を間近で見られるのもいいなぁ。ほかにも、買い取りや中古ピアノの販売もなさっているとか。まさに、ピアノのことなら何でもお任せですね。
大山 ありがとうございます。ピアノには必ず“弾き手”がいて、その人がいるからこそピアノが生きるし、弾き手もピアノによって生かされるものです。調律や修理の先には、必ずピアノを弾く人、大切にしている人がいると思いながら、日々仕事をしていますよ。
狩野 ピアノを弾かなくなっても手放せず、調律や修理を頼む人もいますよね。ピアノは家族にとって大事な思い出そのものですから。実家にも、私が弾いていたピアノがあるのでわかりますよ。

狩野 お話をうかがって、私も大山社長のようにピアノを心から愛する方にメンテナンスをお願いしたいと思いました。活動を通じ、業界全体が活気づくことを願っています!
「仕事を楽しむ」とは‥
ピアノはあくまでも人のための道具です。ピアノが好きで、弾いてくれる人のためになっていると感じられるのが、この仕事の醍醐味だと思っています。
(大山靖夫)