研修後の拍手で教育の道に目覚めた

インタビュアー 吉井怜(女優)
浅井 ええ。幼い頃から電気工作少年で、大学でも電気工学を専攻しまして。ソフトメーカーに就職した後は、OS開発プロジェクトに参加し、ソフトとハード、両方の視点から物事を考えられるようになりました。この経験が、その後のキャリアにも影響しましたね。
吉井 小さい頃から筋金入りのエンジニア気質だったんですね!
浅井 そうですね。ただ、仕事でお客様とお話しする機会が増えるにつれて、お客様と直接関われるほうが自分に合っていると気付きました。エンジニアの例に漏れず営業活動が苦手だった私には大きな転機でしたね。また、「ITが発達することにより人間の仕事が奪われる可能性があり、ITの開発は人減らしにつながるのでは」とも考え、通信業界に転職したんです。そこで初めて人材教育を担当し、サイバー大学の准教授も務めました。
吉井 初めてのことへの挑戦に苦労もあったのではないですか?
浅井 おっしゃるとおりです。明るいイメージの職場にしたいとの思いで研修講座を開くも、最初は受講者が集まらなくて。そこで、何が求められているかを考え、70ほど研修コースをつくりました。エンジニアの苦手分野をエンジニアの視点でわかりやすく伝え、研修の最後に拍手をいただいたこともありました。その拍手が、私を教育研修の道に目覚めさせたんですよ。