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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

相続の業務に特化した
人情派の税理士法人

 

実は身近な相続税のトラブル

 
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吉井 私の祖父や祖母が亡くなったときも、それぞれ両親が相続の手続きをしたんです。それを見ていて、何かと面倒が多そうだなぁと感じました。もちろん、テレビドラマなどで見かけるようなトラブルはなかったんですけどね(笑)。
 
天満 ドラマのように大きな問題に発展する遺産相続トラブルは、実はまれなケースなんですよ。そこも相続税にまつわる間違ったイメージだと思います(笑)。ただ、ちょっとしたトラブル自体は、実はとても身近に起こり得るんです。「私は財産が少ないから、相続税は関係ないわ」という方も多く感じられますね。
 
吉井 あっ、私もその考えです! 相続税って財産が多ければ多いほどトラブルになるようなイメージだったので、資産家のような方だけの問題だと思っていました。
 
天満 先ほども言ったように、税制改正によって相続税はより身近な税金になりました。特に兄弟が何人もいるなど、法定相続人となる関係者が多い場合は、財産が少ないからといって適当に処理するとトラブルの火種となりがちなんです。例えば、「自分は長男としての役割を果たしているのに、なぜ次男と同じ財産分与なのか?」と相談されるケースも珍しくありません。
 
吉井 確かに、兄弟で同等に分与しなければいけないという法律があっても、事情によっては納得できないこともありますよね。
 
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天満 私が言いたいのはそこなんです。今、吉井さんも「同等に分与しなければいけない」とおっしゃいましたね。しかし、民法で定められた法定相続割合は、あくまでもトラブル発生時の線引きとして定められているだけで、法定相続人の間で合意すれば、自由な割合で財産分与ができるんです。
 
吉井 なるほど。「兄弟で等分」という知識だけが頭に入っていて、「必ずしもそうではない」という部分を見落としているからトラブルになってしまうんですね。
 
天満 おっしゃるとおりです。近年はインターネットなどの普及によって、より多くの情報を得やすくなりました。それに、ご依頼者様ご自身で税に関する勉強をなさるのは決して悪いことではありません。その反面、偏った知識や誤解を生んでしまうケースも増えました。すると、最適な結果を得るどころか、余計な火種まで抱えることになってしまうんですよ。