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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

消防用設備業界の発展へプロ意識を磨いて挑む
株式会社マツダ商事/株式会社MATSUDA 代表取締役 松田泰明

 
プロフィール 埼玉県出身。学生時代はラグビーに打ち込み、卒業後は父が経営していた消防用設備の販売や施工、保守を手がける(株)マツダ商事に入社する。その後外の世界で経験を積むため、運送会社に転職。同社の経営者に薫陶を受けつつ、あらためて消防設備業界の魅力を知る。再びマツダ商事に入社後は、業態を拡げて消防用設備の施工管理に着手、業績を向上させてきた。父亡き後は業界発展のための活動にも意欲を示す。【ホームページ
 
 
 
人命や財産を守る消防用設備。普段はその恩恵を意識することはないが、人々が大切なものを失わずにすむよう、株式会社マツダ商事の社員は今日も業務に励む。かたや、その存在の大切さに、失ってから気付くことも。同社の松田泰明代表取締役は、ライバル視していた先代が、本当は心の支えであったことに気付いた。消防用設備業界活性化のために尽力した先代の遺志を継ぎ、自らも業界発展・共存共栄のために役立ちたいと話す。
 
 
 

平時は意識されない消防用設備を扱う

 
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インタビュアー 鈴木尚広(読売巨人軍コーチ)
鈴木 マツダ商事さんは、消防用設備を扱っておられるそうですね。
 
松田 はい。消火器や火災報知器、屋内消火栓、はしごやロープといった避難器具の販売や施工、保守管理などを行っています。
 
鈴木 そうすると、多数の人が集まる建物に施工することが多いでしょうね。僕の実家は焼肉店を営んでいまして。当然、何らかの消防用設備があるはずですが、普段はあまり意識したことがありません。
 
松田 消防法では、建物の用途や規模、構造によって、必要な消防用設備が決められています。鈴木さんが活躍された東京ドームには大勢の人が集まりますから、たくさんの消防用設備がありますよ。バックヤードから球場につながる廊下を何度も歩かれたと思います。20mごとに消火器が設置してあるはずです。
 
鈴木 そんなに!? 気付かなかったなぁ。
 
松田 壁に埋め込んでありますからね。消防用設備は保険のようなもの。例えば、お店の消防用設備に費用をかけたからといって、その店舗の売り上げが伸びるわけではありません。しかし万一の際には、人命を救うもの。脚光を浴びる仕事ではないものの、なくてはならない仕事なんです。
 
鈴木 使用されないことが最善。でも、御社としては使用されるときのために万全を尽くされるわけですね。