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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

子どもの明日をつなぐ放課後等デイサービス
一般社団法人明日へのつむぎ 代表理事 東村剛志

 
プロフィール 大阪府出身。「緑で人の心を癒したい」との思いから造園会社に就職するも、より人の心に携われる道を求め、大学院へ入り家族療法を中心に臨床心理学を学んだ。その後、発達障がいがある子どもたちと関わったことをきっかけに、発達障がいがある子の保護者の会や発達障がいがある大人の当事者の会を設立。2014年に「一般社団法人明日へのつむぎ」を立ち上げた。
 
 
 
大阪府茨木市で、発達障がいがある子どもたちのために放課後等デイサービスを運営する「一般社団法人明日へのつむぎ」。代表理事の東村剛志氏は、大学院で家族療法を中心に臨床心理学を学び福祉の世界へ飛び込んだという。多彩なカリキュラムを提供し、子どもたちへの配慮も欠かさないことが東村代表のテーマ。それは、子どもたちや保護者がたくさんの人とつながり、明日を築くためのサポートを続けることだ。
 
 
 

造園業から大学院へ進み臨床心理学を学ぶ

 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 大阪府茨木市で放課後等デイサービスを運営する、「一般社団法人明日へのつむぎ」さん。まずは、東村代表の歩みをお聞かせいただけますか。
 
東村 私はもともと人に興味があり、大学で心理学を学びました。その後、造園会社に就職しまして。なぜ造園業かというと、緑で人の心を癒したかったからです。ただ、さすがに造園の仕事では“緑”の比重が重くなりすぎてしまいました。そこで仕事を辞め大学院へ。人との関わりを求めて、家族療法を中心に臨床心理学を学びました。
 
畑山 そこから、どのように現在のお仕事に行き着いたのか気になりますね。
 
東村 最初は大学院でお世話になった先生のご紹介で、個人病院の精神科で家族療法を勉強させていただきました。1年後に茨木へ戻り仕事を探したところ、かつてボランティアで関わっていた青少年センターの所長にお声をかけていただき、そこで初めて発達障がいがある子どもたちと出会ったんです。それをきっかけに、私にできることは何かを考え、発達障がいがある子の保護者の会や発達障がいがある大人の当事者の会を設立しまして。そして、2014年に当法人を立ち上げました。
 
畑山 とてもユニークな名称の由来を教えてください。
 
東村 「明日へのつむぎ」には、前を向いて人と人をつないでいくという思いを込めました。発達障がいがあるお子さんやその保護者の方々を、いろいろな人につなげることが当法人のテーマですね。