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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

働きやすい環境づくりで
顧客満足向上のバス会社

 

働きやすい環境づくりで納得のサービスを

 
島(智) 会社をただ大きくしようと考えるなら、夜行運行を実施することが得策なのでしょうけれど、私の目的は、やはり従業員が働きやすい環境をつくること。従業員が気持ちよく働ければお客様に良いサービスが提供できるようになりますし、結果的にお客様にもご満足いただけます。それができて初めて、利益はついてくるものだと思っているんです。
 
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 なるほどなぁ。僕も働きやすい環境が良いサービスを生む、というお考えには同感です。ところで、お客さんを連れて観光地を回るとなると、旅程が数日に及ぶ場合もありますよね。そういう時、運転手さんはどちらで休まれているのですか?
 
島(智) 当社では、必ず従業員の宿泊先を確保しています。泊りの必要のない旅程の場合にも、待機できる場所を事前に押さえておくようにしていますね。
 
島(義) 中にはお客様を降ろした後、バスを駐車するスペースがないような観光地もあります。でもだからといって、次の運行時刻までバスを走らせてもらうわけにはいきません。なので当社では、なんとか駐車場所を探して確保し、運転手を誘導しているんです。このことに関しては、観光客誘致という意味で国の政策にも関わることだと思うので、政府の方々には、駐車場の確保により関心を持っていただけたら、と思っていますね。
 
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島(智) また、宿泊を挟む旅程の場合、お客様から「翌朝は予定より早く出発してほしい」との要望を受けることもあるのですが、運転手に法律で定められた休憩時間をきちんととってもらうためにも、お断りするようにしているんです。
 
 潔い! 確かにその判断をすることで、従業員を守るだけでなく、お客さんの安全を守ることにもつながりますもんね。
 
島(智) はい。ただし、そういった無理なご要望の場合も、即座に「できません」と回答するのではなく、必ず代替案を考えて、ご提案するように心がけています。