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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

地域も社員も家族と思い
皆に役立つ不動産会社

 

競争ではなく協調を重んじる成績評価

 
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三浦 不動産会社って、正直なところ、とにかく利益を重視しているという印象がありました。でも、エス・ケーホームさんは違いますね。
 
杉谷 ありがとうございます。私は、祖父や父から「高い土地物件なら、高く買ってあげなさい」と教わりました。目先の利益ばかりを求めたり、手元の仕事を簡単にこなしたりする方法では、町が廃れてしまい、結果的に自分たちの仕事もなくなってしまいます。
 
三浦 人の役に立とうとする意識は、本当に立派です。そういった考えは、社内でも共有されているのですか?
 
杉谷 そうですね。加えて、スタッフ間でも支え合うことを意識しています。例えば、営業のノルマが100だとして、Aさんは120を獲得し、Bさんが50だった場合は、Aさんに、「20を自分に上積みするための努力を、Bさんのヘルプに費やしてください」と伝えているんです。
 
三浦 競争より協調を重視するということですか。その理由はなぜでしょう?
 
杉谷 会社の仲間って、家族よりも顔を合わせる時間が長いでしょう。それなのに、お互いにいがみ合ったり、時には足を引っ張り合ったりすると、人生がもったいないと思うんです。それに、みんなで協力し合う風潮だと、最初は「自分の役割を果たせばいい」と個人プレーをしていた人も、徐々に周囲に目を配るようになります。
 
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三浦 言うなれば、バラバラだったチームの目線や意識の高低が、一致してくるわけだ。そうなれば、チームメイト同士で切磋琢磨する環境ができあがるでしょうね。
 
杉谷 はい。切磋琢磨できる環境は、人にとって居心地の良いもの。弊社は、お金を得るために働くだけの会社ではなく、心地良く感じる会社を目指しているんです。蹴落としてやろうという気持ちより、仲間に置いて行かれたくないという気持ちで取り組むほうが、成長できますしね。私自身、連休明けで出社した際、不思議とどこかホッとするところがありますから。
 
三浦 わかります、その気持ち! 僕も高校時代、練習を始めるとホッとしていました。プロという目標に近づけるという環境が楽しかったんだと思います。