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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

実績と対応力で信頼築く
イベント司会のプロ集団

 

できないことでも断らず積極的にやってみる

 
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宮地 確かに、他人の仕事ぶりから学べることって多いですし、よくわかるお話です。でも、どうして連絡を取り合ってはいけないという規則を持つ会社があるんでしょうか。人材の流出を防ぐためとか?
 
堀田 おっしゃる通りです。同業者が交流して、待遇の差に気付いたりするのを恐れるからなんですよ。だから普通は、同じ事務所の司会者2人が同じ日に同じホテルで仕事をしても、お互いがそのことを知らなかったりします。ですが当社は逆に、メンバー間で常に情報を共有するようにしています。そうすることで、イレギュラーな対応が可能になりますからね。たとえば、ホテルや式場で急に人手が要るような場合でも頼まれればすぐに対応できます。そういう体制を整えているから、「何かあっても、オレンジ企画の誰かを捕まえて頼めば何とかしてくれる」 という信頼が生まれるんです。
 
宮地 なるほど。他のメンバーが今どこにいるかがわかれば、緊急の対応もしやすいですものね。
 
堀田 それと、当社の特長というより私の性格なんですけど、お客様の要望は決して断らないようにしているんです。たとえばある時、ホテルの総支配人から 「落語家でいい人いない?」 と聞かれたことがあって、私は 「いるに決まってるじゃないですか」 と即答しました。実は、そんな都合のいい人材はいないんですけど(笑)。でも、断ったらそれで終わりだから、ひとまず引き受けて、それからどうするかを考えました。知人に当たってみた結果、今の三遊亭円楽さんの一門から、うってつけの人を紹介してもらうことができたんです。
 
宮地 安請け合いしているのではなく、きちんと要望にお応えしているところがプロですよね! 確かにお芝居でも、自分に回ってくる役って 「私にぴったり」 と思うより 「できるかな? できそうにないなぁ」 と不安になるような場合が多いです。でも、「できません」 と言ってしまったら、チャンスを1つ逃すことになりますものね。
 
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堀田 そう、だからとにかくやってみる。できない理由はたくさんありますが、そんなことを並べたって仕方がない。大事なのはやるかやらないかの決断なんです。できないことに自分からぶつかって、苦労してやり遂げた時に、人間は成長できるんだと思います。
 
宮地 堀田さんのお話は非常に前向きで、迷って足踏みしている人の背中を押す力がありますね!
 
堀田 私は何をするにも、ちょっと無理をするくらいのほうが楽しめる性格なんですよ。だから、いつだってチャレンジャーであろうと心がけています。司会者になったのだってそう。普通に考えたら、私のこの声で司会なんてできるわけがない。でも、やりたかったから、臆せずやってみたのがよかったんです。私の人生はその繰り返しなんですよ。2011年に始めた唐揚げ店も、軌道に乗るまでは苦労しましたからねぇ・・・。