“億万長者”への道を
家賃収入の確保で指南

森下 社長には先見の明があったということですね。
高橋 そんなカッコいいものじゃないですよ(笑)。一所懸命に工夫を続けているとね、匂いや感触が分かるようになるんです。流れに乗って何となく働く人はその状況が自分の実力だと思い込んでしまうけど、私は「これは普通じゃないな」と感じていました。
注文建築を扱ってしばらくすると、今度はバブルが始まりました。当時、東京・高円寺の地主さんから土地の売りどきの相談を受けていて、1年で3倍に値上がりしました。私も銀行で10億円借りて土地を買ったら、1年後に2.5倍になりました。このときも私は、「これは長く続かないな」と思っていました。そこで手持ちの土地を全部売り払い、地主様を相手に相続対策をコンサルティングする事業を始めたんです。相続税はトータルプランを練って上手に運用すれば半分に減らせます。お金を借りてはアパートを造って、借金は家賃収入で返済して、それを順番にやっていけばいい。熱心なケースでは、13年連続でアパートを1棟ずつ建てたオーナー様もいらっしゃいました。
そうやって皆さんをお金持ちにすることができたので、今度は、1000万円以上の収入がある方々の老後をゆとりあるものにするスキームを考え始めたんです。するとやっぱり、家賃収入が必要なんですね。「金持ち大家さん」はそのプランを皆さんに教えるために書きました。
森下 本に書かれたスキームで老後をゆとりあるものにされた実例があれば、ご紹介ください。

高橋 あるとき、39歳の女性がお見えになりました。30歳の時にご主人を事故で亡くされ、生命保険が5000万円入ったが、誰かに騙されるんじゃないかと思って9年間使えなかった。「金持ち大家さん」を読んで、相談するならこの人しかいないと思ったと言うんです。いろいろ話した結果、3200万円の中古アパートを購入してもらいました。それだけで月々25万円くらいの家賃が入る。最低限の生活保障としては充分です。そうしたら1年後にまたお見えになって、「もう1つアパートが欲しい」と言うんです。まだ1800万円残っていたから、銀行からの借り入れと合わせて3300万円のアパートを紹介しました。その方は今、家賃だけで月40万円の収入があります。最近は「もう1つアパートが欲しい」とおっしゃっていますよ(笑)。
森下 相談に来た人に確実に利益を出させるのは、コンサルティングで一番大事なことですよね。
高橋 その通りです。私は、相談に乗った相手に損をさせたことは一度もありません。
経営の判断は、「どっちが正しいか」を基準にすると楽になる
高橋 いずれにしても、何かを成し遂げたいと思ったらやり方を一所懸命考えることは大事ですね。私の場合は、自分自身が「いつかは億万長者になる」と決めて、学生時代から億万長者になった人たちの本ばかり読んでいました。一番感銘を受けたのは松下幸之助さんです。株式などのペーパーで資産を持っている現代のお金持ちとは全然違います。松下さんのような人を、本当の億万長者と呼ぶのでしょう。
森下 本を読んで、お金持ちになるための法則などは分かりましたか。
