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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

誠実さで信頼を受ける
空調設備等の施工会社

 

「一緒に働きたい」につながる取り組み

 
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GG佐藤 お仕事の中で特に大切にしていることについても、ぜひお聞かせください。
 
阿久津 私は「嘘をつかない」「売りたくないものは売らない」ということをモットーにしています。というのも、一緒に仕事をしたいと思ってもらえる人間であることを大事にしているからなんです。
 
GG佐藤 なるほど。正直さが信頼につながるわけですか。
 
阿久津 はい。私自身、これまで転職や起業を通してさまざまな経験を積んできました。その中で、「一緒に仕事をしたい人を選ぶ」というこの業界の気質が肌に合っていると感じたんです。無理に一つのプランを押しつけるのではなく、「複数のプランをご提案します。どれでも対応できるので、よかったら私と一緒にやりましょう」という私の営業スタイルを活かせますからね。
 
GG佐藤 確かに、建設業界は「誰と仕事をするか」が重視されるように思います。あなただからこそと思ってもらえることが大切なんですね。
 
阿久津 そうなんです。そのためには、互いに腹を割って本音で話すしかありません。経験上、肌に合わないと感じる方とは、どんなに条件が良くても長続きしないんです。逆に気持ちよく付き合える人と関係性を築ければ、初回の案件が小さくても、やがて大きな仕事を任せてもらえます。
 
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GG佐藤 信頼の積み重ねが仕事につながるのですね。人との相性についても、よくわかります。私もアメリカのマイナーリーグでプレーした際に、馬が合う指導者に出会えたんです。メンタル面での成長ができた時間だったと思います。人間関係やチームの雰囲気がマッチしていると、互いに伸びていける実感がありますよね。
 
阿久津 まさにその通りですね。建設業でも本質的には人と人との付き合いなので、まず相手に喜んでもらえれば、結果は後からついてくると思います。私はお客様と話す時も、その人に会いたいから話しに行き、趣味の話や家族の話をして、仕事の話もするんです。そういうスタイルが私は好きなんですよ。
 
GG佐藤 かっこいいです。そこまでしてくれると心も動かされますよね。
 
阿久津 “泥臭さ”には自信があります(笑)。以前、建築金物メーカーで営業を担当していた際には、断られても「このボールペン、1円で買ってください」と渡したことがありました。たとえ1円でも会社間で伝票のやり取りが生まれると、その後の取り引きにつながりやすくなると考えたんですよ。