T-岡田　経験者では見えない、新しい発見もありそうですね。
 
安井　そうなんです。また、京都府下全域の野球部を中心に高校や大学とお取り引きをさせていただいていましてね。オリジナルユニフォームの作成を手がけているほか、2020年からはオリックス・バファローズの一部の選手と、阪神タイガースさんのヘルメット用フェイスガードの取り付けも担当しています。プロ野球選手の道具に携われることは、本当に光栄です。2023年の阪神とオリックスの日本シリーズは夢の対決でしたね（笑）。
 
T-岡田　選手も、裏方として支えてくださるスポーツアクトさんのような方のおかげでプレーができています。本当に感謝ですね。ところで、野球観戦の人口は増えているものの、競技人口の減少が問題になっています。その点はどう感じておられますか？
 
安井　衰退産業かもしれませんが、だからこそ、黙って見ているのではなく何かできることはないかと試行錯誤しています。例えば周年記念セールは、安売りから体験型イベントへと方向転換しました。バット削り体験やグラブ製作を通じ、道具への愛着を育んでもらいたいんです。
 
T-岡田　それは素晴らしいアプローチです。自分で道具を育てていく感じですよね。