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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

経験豊富な若手税理士が 顧客の人生をサポート
しもむら税理士事務所 代表 下村祐貴

 
プロフィール 奈良県出身。商業高校を卒業後、専門学校に進学し合格年度で全国最年少となる21歳で税理士試験に合格。大手税理士法人に就職し、支店の立ち上げに関わるなど多くの実務経験を積む。28歳のときに独立。相続税の申告やコンサルティング、事業承継の相談、中小企業・個人事業主の税務など幅広い分野で社会に貢献している。特に相続に力を入れ、前向きな気持ちで取り組める縁ディングノートの普及にも尽力している。
 
 
 
「母を楽にさせたい」――その一心で歩んだ道が、今の自分をつくった。 そう語るのは、1%にも満たない20代の税理士として大阪市中央区に開業した、しもむら税理士事務所の代表・下村祐貴氏だ。相続税や贈与税、不動産譲渡といった資産税務のエキスパートとして、的確な戦略とスピーディな対応で、依頼者の不安を確かな安心に変えてきた。今回の対談では、“相続に強い税理士”が考える、数字の裏にある「人の思い」に触れた。
 
 
 

恩師の勧めで税理士を目指し21歳で合格

 
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インタビュアー 今岡真訪(野球解説者)
今岡 大阪市中央区のしもむら税理士事務所さんにお邪魔しています。フレッシュで明るい雰囲気の、とても居心地のいい事務所ですね。
 
下村 ありがとうございます。実は、今日が当事務所の開業1周年なんです。私はタイガースのファンで、ゲーム機にシールを貼るほど今岡さんが大好きだったんです。この記念すべき日にお会いできたご縁を、深く感じています!
 
今岡 私も、20代の若き税理士さんとお会いできると聞いて楽しみにしていました! それでは、あらためて下村代表のご経歴を教えていただけますか。
 
下村 私は奈良県吉野郡出身で、祖母の介護に奮闘する母の姿を見て育ちました。子どもの頃から「早く母を楽にさせたい」と思い商業高校へ進学。当初は卒業後に就職するつもりでしたが、恩師から「せっかく簿記を学んでいるのだから税理士に挑戦してはどうか」と勧められ、17歳から本格的に勉強を始めました。
 
今岡 野球で言えば17歳からメジャーを目指すような、相当早い段階での決断ですね。結果はいかがでしたか?
 
下村 母にも賛成してもらい、特待生として専門学校に進学しました。21歳で税理士試験に合格。この年齢はその年度の合格者では全国最年少で、新聞でも取り上げられました。そして大手税理士法人に就職し、数ヶ月後には香川県高松市に開設される支店の立ち上げメンバーとして、所長を含めた3人で赴任することになりました。