経験豊富な若手税理士が
顧客の人生をサポート
ポジティブな“縁ディングノート”を広める

下村 ただ数字を見るだけでなく、お客様と同じ目線で思いを汲み取ることです。例えば相続の場合ですと、ご本人が資産をどのように扱いたいかを整理する「エンディングノート」の講座を開き、いざというときに残されたご家族の負担を軽くするなど、事前の準備についてもお話ししています。
今岡 エンディングノートについて、日本ではまだ抵抗がある方も多いように感じます。どうしても“死”を意識させるものとして、敬遠されがちですよね。
下村 そうなんです。「寿命を迎える前に遺産の話をしたくない」と考える方が多いですよね。私は、このような風潮を前向きなものに変えたいんです。
今岡 前向きな相続とは、具体的にどのようなものなのでしょう。
下村 相続はすべてが丸く収まるものばかりではありません。例えば土地や家屋を受け継いでも持っているだけで税金がかり、売りたくても売れずに困ってしまうケースはよくあります。そのような事態を防ぎ、大切な資産を次の世代にしっかりと引き継ぐために欠かせないのがエンディングノートにまとめる作業。これは早ければ早いほどよく、40代で書き始め何度も見直していくことを私はお勧めしています。
今岡 人生の試合が終わる前に、次の世代にしっかりとバトンを渡す準備をしておく。これは、超高齢社会の日本で欠かせない考え方ですね。

今岡 そのためには、すぐ横で支える税理士さんも人間を見る目が問われますね。
下村 おっしゃる通りです。税理士は人や企業が何を目的に活動しているのかを見極めて支援することが大事。これができると税務にも工夫を凝らせるようになります。そこで私が何よりも重視しているのはコミュニケーションです。ファーストコンタクトからお客様のご要望を理解し、すばやいレスポンスで伴走者として寄り添っています。
今岡 税理士さんには、ひたすら数字を追う仕事という印象がありました。でも、その先に人を見るという下村代表の理念には大きな安心感がありますよ。本当に見事な仕事への向き合い方ですね。