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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

快適な建物づくりを担う
空調・配管設備工事会社

 

異業種から転身し、仲間たちと共に独立

 
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石黒 そもそも白濵社長はどのような経緯でこの道に進まれたのでしょうか?
 
白濵 私はもともと、放射線関連の仕事に携わっていました。放射線を使用する施設の申請書類を作成するなど、かなり専門的な仕事だったんです。やがて、その会社が本業として行っていた清掃業や空調設備に関する事業のつながりから、徐々に現在のような空調・配管設備工事の分野にもかかわるようになりました。とはいえ、現場の作業はほとんど未経験だったんです。大きな転機となったのは、都内に新しく営業所を設けるという話が出たときに、その営業所の所長に任命されたことですね。
 
石黒 まったく異なる分野から、現在の業界にかかわるようになったんですね。しかも、いきなり営業所の所長に抜擢されるとは、大変だったのではないかと思います。
 
白濵 ええ、最初は本当に右も左もわからない状態でしたね。ただ、周囲に空調や配管の技術に長けたスタッフがいたので、彼らに支えられながら現場を学びました。そして管理職として働き、従業員を統括していくうちに「もっと工夫できたら、業務効率や問題点などを改善できるのに」「みんなが働きやすくなるのに」と感じることが増えていったんです。
 
石黒 なるほど。社内の体制を大きく変えられないことにもどかしさを感じていたわけですね。
 
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管・消防施設工事業の建設業許可票
白濵 そうなんです。そこで、「もっと自由な立場で、より良い職場環境をつくりたい」との思いで独立を決意し、2018年に弊社を設立しました。嬉しいことに前職の仲間たちも私の思いに共感して、一緒についてきてくれたんです。中には20年来の付き合いになる従業員もいて非常に信頼しています。だからこそ、私自身が「こうだったらいいな」と感じてきたことを詰め込み、従業員たちがのびのびと働けるような会社づくりを心がけているんです。
 
石黒 素晴らしいですね! 従業員のみなさんを大切にしたいという思いが伝わってきますよ。
 
白濵 ありがとうございます。弊社では、なるべく細かいルールを設けずに自由な空気を大切にしておりまして。ただ、安全面に関してだけは厳しく注意しています。この業界では数百kgになる重機材を扱うこともあり、ひとつ間違えば大けがにつながりますからね。
 
石黒 ただ自由なだけでなく、従業員の命を守るという意味でも、厳しくする部分と緩める部分を適切に判断しているのですね。