B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

心と体の健康をつなげる ヨモギと笹のエッセンス
株式会社森の素材研究所 代表取締役社長 薄井智洋

 
プロフィール 薬剤師であり医薬品の研究者である父・貢氏の背中を見て育つ。自身も研究者の道を志しつつも、社会貢献活動に使命感を覚え、横浜市のNPO・ソーシャルビジネス支援を行う中間支援組織で11年間、経営支援、広報、協働推進等の業務に従事。その後、父が開発した「ヨモギと笹のエッセンス」を必要としている人々に届けるため、(株)森の素材研究所を設立した。父は製品開発、自身は経営を担当して親子二人三脚で取り組んでいる。
 
 
 
日本で古くから食品や生薬として用いられてきたヨモギと笹。二つの植物から抽出したエッセンスの開発・販売を行う株式会社森の素材研究所。代表取締役社長を務める薄井智洋氏は、父であり同社研究所の所長を務める薄井貢氏が開発した製品を正しく世に広めたいとの思いから起業したという。薄井所長が長年の研究の末、独自の製法によってつくりだした製品とはどのようなものか。二人の仕事に対する思いとともに詳しく聞いた。
 
 
 

副作用がなく健康に良い製品を目指して

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 宍戸開(俳優)
宍戸 健康食品の製造・販売などを手がける株式会社森の素材研究所さん。本日は薄井智洋社長と、薄井社長のお父様であり商品の開発や研究を担当する同社研究所の薄井貢(うすい みつぐ)所長のお二人にお話をうかがいます。お聞きしたところでは、ヨモギと笹から抽出したエッセンスを主力商品としているそうですね。
 
薄井(智) そうなんです。父は製薬会社の研究所で長年医薬品の研究をしていました。その中で、副作用のない薬を求めてさまざまな成分を調べた結果、日本の伝統的な生薬であるヨモギと笹の成分にたどり着いたのです。
 
薄井(貢) 私が研究者を志したそもそものきっかけは、私が小学生の頃に母が病気を患い闘病生活をしていたことでした。また、私自身も幼少期は病気がちだったこともあり、多くの人の病気を治す医薬品を研究しようと考えたんです。ただ、薬には有効成分がある一方で、どうしても人体にとって良くない副作用というものもあります。
 
宍戸 なるほど。それで副作用がなく、なおかつ健康にも良い成分を研究していたわけだ。
 
薄井(智) ええ。父は長年研究一筋で、販売のノウハウがありませんでした。そこで、私が前職のNPO法人で培った人と人をつなぐ経験を活かし、父の開発した「ヨモギと笹のエッセンス」を正しく流通させるために、弊社を立ち上げたんです。
 
宍戸 まさに二人三脚ですね! そんなお二人が提供する「ヨモギと笹のエッセンス」がどのようなものなのか、ますます興味が湧いてきましたよ。