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繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート vol.75 年初め「ぼっち客」考。そして「ファンキー佐藤勝人」へ

ビジネス 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート vol.75 年初め「ぼっち客」考。そして「ファンキー佐藤勝人」へ 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート 商業経営コンサルタント/サトーカメラ代表取締役副社長

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あけましておめでとうございます! 新年になりましたね。令和も5年目に突入ですよ。ついこの前元号が変わったばかりの気もするのに、早いよねぇ。皆さんは今年はどんな年初めを過ごされましたか?
 
 

新年初月、人々の動きを見て思った
「ぼっち客がめちゃ多い」

 
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中学高校の同級生がMCを務めるFMミヤラジのお正月特番にて
年初めにやることといえばいくつかあって、「抱負を述べる」というのもその一つだけど、実は私は、「今年はこうする」という経営者としての抱負や見通しは、1月はまだ熟成中にしている。1月はむしろ振り返るフィードバックの期間だ。
 
「勝人さんは先手必勝の人だと思っていたから意外」と言われそうだけど、私の場合、昨年の振り返りと今年の見通しを立てる作業とは重なり合っている。年末に振り返って年が明けたら前しか見ない、というふうに分けては考えない。両方を不可分の要素として受け取り、1月の間は「私が」じゃなく「社会が」今年どうなっていきそうか、なんとなくセンサーを働かせる時期にしている。そして2月に、「どうやら今年は社会がこうなりそうだ。じゃあ私たちはこうしよう」というイメージができてくる。
 
それで言うと、年明け1月の世間の動きを見て強く思うのは、「ぼっち客がめちゃ多い」ということだ。ワクチンとかコロナ慣れとかで人の動きが以前の水準に戻りつつあることは誰でもわかると思うけど、みんな、もはや団体では動いていない。例えるならば、紅白歌合戦はテレビで流れているけどお茶の間の家族はそれぞれ見たいコンテンツを各自スマホで見ているようなものだ。単純に世代論で考えても、例えば私は、乃木坂だか欅坂だかのグループには興味を感じない。逆にそれらの“坂系”アイドルが好きな世代は、有吉弘行さんが歌った『白い雲のように』なんかは、聞いても興味も湧かないだろう。私は紅白以来頭の隅で何度もループしているけどね。
 
 

ブレない自分でいるために
出来事を内面の思い出と結びつけながら記憶する

 
ここは案外重要なポイントが隠れていて、つまり、「ある時代、ある状況に流行った出来事は各人の内面の思い出と結びついて初めて本当の記憶になる」ということだと思うんだよね。
 
私の場合、有吉さんが『白い雲のように』を歌っていた1997年当時というのは、私の人生を変えてくれた恩師の一人である故・田中豊興さんとの出会いの年だった。田中さんは“ソニーの頭脳”と言われてソニーの組織体系を刷新した立役者で、自分が導入した組織改革を現場で自らチェックするために、1997年、ソニーマーケティング株式会社の栃木支店長として赴任してきた。サトーカメラはソニー製品を売りまくっていた関係で、私は田中さんからすごくかわいがってもらった。
 
私が田中さんに言われたのは、「もっと勉強しなさい、本を読みなさい」だった。「ソニーの幹部は組織論を『三国志』で勉強したよ。勝っちゃんも『三国志』を読むといいよ」ということだった。私に本を読む癖、勉強する癖を付けさせたのは田中さんだ。
 
その田中さんが年末に突然亡くなった。忘年会の予定を普通に手帳に書き込んでいたくらい突然だった。兄と一緒にお通夜に参加して、次の次の次の日に『白い雲のように』を聞いたもんだから、田中さんとあの曲が一緒になって、頭の中でエンドレスで回り始めたんだよね・・・。
 
世の大多数の人は、きっと、こういうことも忘れながら生きているんだろうと思う。別の言い方をすれば「内面の思い出と結びつけながら記憶していない」ということだ。でも、それだと何かあるとすぐブレてしまう。私は先月21日で58歳になったけど、いつまでもブレない人間でいたい。そのために、いろんな物事や出来事を内面の思い出と結びつけて生きていこうと思います。
 
 

「集団でいても個が確立されている」感じを
お客さんに対して演出してあげよう

 
「ぼっち客が多い」という今年のトレンドの予感の話に戻ると、店としてはそのぼっち客に対してどんな役割を果たせばいいだろうか。
 
この点で編集部の人がおもしろい示唆をしてくれた。彼には行きつけの居酒屋があって、「特に示し合わせなくても待ち合わせたりしなくても、行けば大抵誰かいる」という飲み友だちもいるそうだ。仮に自分が最初の一人ならお店の人とお喋りしてればいいし、「今日彼来た? あ、もう帰ったんだ。ふーん」みたいなたわいない話で飲み友だちとお喋りするうちに時間が過ぎるから、居心地がいいんだってね。
 
それを聞いて思ったんだけど、そういうふうにめいめいでお店に集まる飲み客って、みんな“お一人様”なんだよね。店でつるんでいる姿だけ見れば集団なんだけど、それぞれ中身はお一人様。そして彼らをゆるくつなげているように見えるお店は、やっぱりつまみがおいしいからこそ一人ひとりをつなぎとめることができるんだし、お客の側も、店主がいつもニコニコして穏やかだからこそ安心して一人で飲みに来られる。
 
そう思ってサトーカメラを見ると、お客さんたちは確かに、仮に写真仲間同士で店で盛り上がっていても、来る時はお一人様なんだよ。一人で来てお気に入りのアソシエイトと喋って、そのうち仲間が来れば仲間同士で喋るし、アソシエイトが混ざることもあるし、忙しければ混ざらなくてもいいし――。だから、何と言うかな、そう、「集団でいても個が確立されている」感じなんだ。今年もこのコミュニティ感覚をお客さんに対して演出してあげられるかどうかが、店舗商売の鍵だと思う。
 
 

ぼっち客はコミュニケーション上手
今年は「ファンキー佐藤勝人」に期待!

 
ちなみに私自身はというと、居酒屋に行っても他人と交流しないタイプだった。「だった」と過去形にするのは、もしかしたら今後はそうじゃなくなるかもしれないからだ。というのは、要は私は障がい者手帳をもらえるレベルの難聴で、人に話しかけられても――女の人の声なんか特に――ほとんど聞こえないから、話しかけてくれた相手に返答もできないのでホント失礼だったわけで、それが嫌で「俺に話しかけるなオーラ」をこっちから出していたんだよね。
 
でも、去年の春にサトーカメラの法人営業課が販売し始めた最新式の補聴器がメチャ優秀で、普通に話しかけられても聞き取れるようになった。知らない人に話しかけられて会話が成立する体験を約1年続けるうちに、案外自分は人見知りな性格じゃないぞ、ということもわかってきた。これは私にとってはすごく大きな変化だ。自意識の革命と言ってもいいくらいだ。
 
その意味で今年は新たな佐藤勝人に出会えそうな気がして、自分で自分のことを楽しみにしている。これも編集者さんが言っていたことだけど、ぼっち客とかお一人様というのは言葉づらだけ見ると「一人で居ることに耐性がある様子」という意味に取りそうだけど、今風に言えば個の確立と“親和性が高い”のは、むしろ「コミュニケーション」だってね。個が確立されているから人とコミュニケーションができるし、いろんなコミュニティに入っていくことができるんだって。
 
私的には「ファンキー」という要素もここに加えたい。これは正月3日、中学高校時代の同級生がMCを務めているFMラジオのお正月特番に応援出演し1時間もしゃべくり倒したときにリスナーさんが寄せてくれた感想だ。もう58歳にもなったからそろそろ丸くなろうかな・・・とじんわりと思い始まった矢先に「めっちゃファンキーですね!」と言われたから、なおさら響いた(笑)。今年もファンキーに飛ばしていくよ! ヨロシク!
 
 
 
■新潟勝人塾 1月25日(水)
事務局 おぐま式POP塾
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■岐阜勝人塾2月1日(水)
事務局 メイクオーヴァ
https://www.facebook.com/events/874973910369720
 
■岡崎勝人塾2月2日(木)
事務局 岡崎商工会議所
https://www.facebook.com/okazakikatsuhitojyuku
 
■富山勝人塾2月16日(木)
事務局 滑川ショッピングセンター
https://www.facebook.com/events/905949730407467
 
■日本商工会議所が高評価した佐藤勝人12作目の著書
「地域密着店がリアル×ネットで“全国繁盛店"になる方法」 (同文館出版)
https://amzn.to/3EfDs6W
 
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繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート
vol.75 年初め「ぼっち客」考。そして「ファンキー佐藤勝人」へ
(2023.1.18)

 著者プロフィール  

佐藤 勝人 Katsuhito Sato

サトーカメラ代表取締役副社長/日本販売促進研究所.商業経営コンサルタント/想道美留(上海)有限公司チーフコンサルタント/作新学院大学客員教授/宇都宮メディア.アーツ専門学校特別講師/商業経営者育成「勝人塾」塾長

 経 歴  

栃木県宇都宮市生まれ。1988年、23歳で家業のカメラ店を地域密着型のカメラ写真専門店に業態転換し社員ゼロから兄弟でスタート。「想い出をキレイに一生残すために」という企業理念のもと、栃木県エリアに絞り込み専門分野に集中特化することで独自の経営スタイルを確立しながら自身4度目となるビジネスモデルの変革に挑戦中。栃木県民のカメラ・レンズ年間消費量を全国平均の3倍以上に押し上げ圧倒的1位を獲得(総務省調べ)。2015年キヤノン中国と業務提携しサトーカメラ宇都宮本店をモデルにしたアジア№1の上海ショールームを開設。中国のカメラ業界のコンサルティングにも携わっている。また商業経営コンサルタントとしても全国15ヶ所で経営者育成塾「勝人塾」を主宰。実務家歴39年目にして商業経営コンサルタント歴22年目と二足の草鞋を履き続ける実践的育成法で唯一無二の指導者となる。年商1000万〜1兆円企業と支援先は広がり、規模・業態・業種・業界を問わず、あらゆる企業から評価を得ている。最新刊に「地域密着店がリアル×ネットで全国繁盛店になる方法」(同文館出版)がある。Youtube公式チャンネル「サトーカメラch」「佐藤勝人」でも情報発信中。

 オフィシャルサイト 

https://jspl.co.jp/

 オフィシャルフェイスブック 

https://www.facebook.com/katsuhito.sato.3?fref=ts

 サトーカメラオフィシャルサイト 

http://satocame.com/

 YouTube公式チャンネル 

https://www.youtube.com/channel/UCIQ9ZqkdLveVDy9I91cDSZA (サトーカメラch)

https://www.youtube.com/channel/UC4IpsvZJ6UlNcTRHPgjellw (佐藤勝人)

 
 
 

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