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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

お客様と家族のようになれる
不動産業を続けたい

 

創業から7年
着実にステージアップ

 
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矢部 今年2010年は設立から7期目に入るそうですが、これまでどのような発展段階を踏んできたのでしょう。
 
藍川 設立当初は 「石の上にも三年」 の心境でしたね。3期目までは不動産の中のいろんな業態を少しずつ試しながら、綱渡りのような状態で続けていました。それが4期目に、ぐっと安定してきました。
 
矢部 「3期目が勝負」とよく言われるのは確かですが、御社の場合は何かトピックがありそうですね。
 
藍川 よく聞いてくださいました。3期目の途中で、幸運にも、大手マンション開発会社さんと販売代理店契約を結ばせていただけたのです。このことで独立以来の懸案だった収益の安定確保に目処が立ち、経営基盤が確立できました。そして4・5期目はマンション販売で収益を上げつつ、将来の市場環境の変化に備え、建売住宅の販売にも進出しました。6期目と現在7期目は建売住宅の販売が当社の主力事業になっています。
 
矢部 着実にステージを上がってきた印象ですね。それでは、各期を通じ一貫して取り組んできた経営課題などはありますでしょうか。
 
藍川 あります。「小回りの利く事業組織作り」 です。実は、不動産市場はだいたい5~7年のサイクルで好・不況を繰り返す法則性を持っています。このサイクルの変化に柔軟に対応するためには、小回りの利く事業組織が必要です。次に巡ってくる業界のサイクルにもうまく対応できるよう、今からもう気を配っています。
 
 

「利よりも信を重んじる」会社になろう
社員同士がファミリーになろう

 
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矢部 会社の基盤づくりがほぼ終わって、これから成長期に向かおうとされていると思いますが、会社の大きなビジョンについて藍川社長はどんなことを考えておられますか。
 
藍川 「お客様や取引先から信頼される会社になりたい」 の一言に尽きます。そのために、私は社員に、「利よりも信を重んじる会社になろう」 と、常々話しています。
 つまり 「契約を1本取ったらナンボ」 という発想ではなく、お客様に心底ご満足いただき、後々まで住宅関連の万般を安心して任せていただけるような仕事をしようということです。そのために、真剣にお客様のことを考え、お客様の立場に立って物事を考えられる社員になり、会社になろうと言っています。
 19歳で業界に入って以来、「お客様のために良い物件を探そう、良い家を設計・施工しよう」 という熱意は必ずお客様に伝わることを体験してきました。そういったお客様との “熱い” 関係が、いわゆる優良顧客に恵まれる元になると確信しています。ですから社員には 「売上は君の熱意に対するお客様のご褒美でもあるんだよ」 とも教えています。