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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 
 
どういったところにお芝居の楽しさを感じているのかお聞きすると、「言葉にするのは難しい」と答えた溝端さん。お芝居とは、気付いたら夢中になっているものなのだと語ってくれた。
 

すべての役柄にチャレンジしたい

 
はっきりと「こういったところが好きだから芝居が楽しい」と言えることが思いつかないんですよ。ただ、ふとしたときに、「やっぱり芝居が好きだったんだな」と気付くことがあります。例えば以前、事務所の若い俳優の子たちが参加しているワークショップに見学に行きました。
 
そのときに、僕は「絶対に口出しはしないようにしよう」と思っていたんです。ワークショップには演技を指導する先生がいますし、先生なりのやり方があるはずです。だから、僕が何か意見するのはやめておこうと考えていたんですよ。そうして30分ほど見守っていたんですけど、だんだんと居ても立っても居られなくなってしまって(笑)。気が付けば、僕と誰かが演技のセッションをするという状態になっていました。
 
普段芝居をするのは、お仕事をいただいているからです。でも、このワークショップは仕事ではありません。それなのに、気付いたらこれだけの熱量で演じているのだから、やっぱり自分は芝居が好きなんだと実感したんですよ。
 
今はとにかく、芝居がうまくなりたい、素晴らしい俳優の方々に追いつきたいという思いで仕事に取り組んでいます。さまざまな役柄をオファーしていただく度に、「溝端、こういう役もできるのか?」と試されている感覚もありますね。だから、今後は挑戦したことのない役柄、全部を演じてみたいです!
 
「こういう役は向いていない」と頭でっかちになるのではなく、チャンスをいただけたらすべて挑戦してみたいです。向いているか向いていないかは、実際にやってみないとわかりません。とりあえず一回挑戦することが大切だと思っています。自分が成長できる場を、欲張って求めていきたいですね。
 
 
(インタビュー・文 中野夢菜/写真 Nori/ヘアメイク 菅野綾香/スタイリスト 黒田領)
衣装協力
エストネーション
電話番号:0120-503-971
シャツ 2万2000円
その他 スタイリスト私物
 
 
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溝端淳平 (みぞばた じゅんぺい)
1989年生まれ 和歌山県出身
 
2006年、第19回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリおよびボルテージ賞を受賞。翌年にはドラマ『生徒諸君!』で俳優デビューを果たした。ドラマ『新参者』や『天国と地獄~サイコな2人』、映画『DIVE!!』や『祈りの幕が下りる時』など数々の話題作に出演。映像作品のみならず、『管理人』や『ムサシ』、『ヴェローナの二紳士』など舞台でも活躍している。8月20日からはシアタートラムにて、二人芝居『毛皮のヴィーナス』が上演される。
 
毛皮のヴィーナス
https://setagaya-pt.jp/performances/202208venusinfur.html
 
 
(取材:2022年7月)