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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 
インタビューの中で、「演劇はお祭りのようなもの」と語ってくれた柄本さん。芝居や演劇に対するお考えについても、詳しくお聞きした。
 
 

演劇はなくならない

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お祭りって、昔からずっとなくならずにあるでしょう。古いもので言えば、『古事記』に書かれた天照大神の岩戸隠れの神話がありますね。岩戸に隠れてしまった天照大神の気を引くために、お祭りを行ったという話です。僕は、演劇にも同じ力があると思うんですよ。それは演劇に限らず、例えばコンサートやスポーツ観戦もそうです。なくならずに、ずっと人々に親しまれています。そういった文化や芸術というのは、人間の人生に必要なんでしょうね。
 
そういった芝居に対する考え方も、46年間役者として活動する中でさまざまな変化がありました。人は社会を生きていく中でいろんな出会いがありますからね。ただ、人それぞれ変わらないものも持っていると思います。それを個性と呼ぶのかもしれません。
 
芝居には正解がないから難しいんですよ。「こういう役者が良い役者」という基準もない。だから、結局のところは今まで自分が見てきたもの、経験してきたものを真似るしかないのかなと思っています。
 
それはどの仕事に携わっている人でも同じなんじゃないかな。みんな、憧れている人や好きだなと思う人がいるでしょう。「この人のように生きてみたい」と思って、真似をしてみる。その結果、「俺には無理だったな」と気付くこともあります(笑)。そうやって生きていくうえで参考にして、考える。それが仕事というものなんだと思いますね。
 
人は不安を感じたときは、安心しようとしますよね。社会の動きを見ていても、「こうだから安心してください」という働きかけが多いと感じます。でも、大切なのは安心できることではなく、しっかりと考えること。不安であることは別に悪いことではないんですよ。例えば、演劇で言えば、そこに不安がないとドラマは始まらないと思っています。
 
 
 
 
 

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