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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 

全ての基礎は好奇心
自らの楽しみを周囲に伝播


ジョン・カビラさんは会社員時代に出場した「イングリッシュDJコンテスト」で優勝し、未経験にも関わらずFM横浜でラジオDJデビュー。さらに、J-WAVE開局から10年以上TOKIO TODAYでDJを務めたことで知られ、現在も同局でJK RADIO TOKYO UNITEDを担当している。そんな、ラジオパーソナリティとして確固たる知名度を持つカビラさん。未経験の状態から、どのような考えで仕事に取り組み、どのような経験を積んで現在に辿りついたのだろうか。インタビューでは「好奇心がないと始まらない。好奇心が全ての基礎」と語ってくれた。

 

経験は気付かないうちに積んでいるもの

 
僕はもともとレコード会社で働いていて、アナウンス養成講座や専門的なコーチングを受けたことはないんです。DJとしての最初の仕事は、かつてお世話になった上司が「ラジオ番組を制作するから、手伝ってほしい」と声をかけてくださったのがきっかけです。そのラジオ番組が放送されるのがFM横浜という、当時バイリンガルDJを積極的に売り出している局だったので、「そういえば、カビラ英語できたよね」と考えてくださったのかもしれませんね。
 
当時は会社員でしたので、就業時間外に課外活動という形でお手伝いさせていただくことになりました。先輩のDJがいるわけでもなかったので、幸か不幸か、いきなり番組出演させてもらったんです。どちらかというと、不幸かな(笑)。ぶっつけ本番の見よう見まねで挑戦しましたよ。それが何とか形になったのは、本業のレコード会社での経験があったからでしょうね。洋楽アーティストのインタビューの場をセッティングしたり、インタビューの際に通訳をしたりと、裏方の仕事をしていたんですよ。他にも、アーティストを売り出すための企画資料をつくる際に、ディレクターさんに頼まれてアーティスト本人に電話インタビューをしたこともあります。そういうときは、ディレクターさんに「こういうことも聞いてみませんか?」と提案するようにしていましたね。
 
当時はそれが僕の業務だったので勉強だと意識したことはありませんが、その経験が現在の仕事に役立っていると、今になって思います。ディレクターさんが思いつかなかった質問を、どれだけ提案できるか必死に考えていましたからね。自分でも気付かないうちに、インタビューの経験を積んでいたんだと思います。ですから、皆さんも今の業務を「やらされている」と思わないほうがいいですよ。「やらされている」なんて思ったら、もったいない。その状況をいかに楽しんで、経験を自分のものにするか、です。
 
 
 
 
 

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