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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

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“志”を持ち全てを懸けて
バレーボールに捧げた日々

 
現役時代はオポジットとして、大事な局面でスパイクを決め、試合を決定づける活躍をしてきた元バレーボール選手の山本隆弘氏。日本人初のプロ契約選手として選手生活を送る中で、全日本の代表選手としても長期にわたり世界との戦いに挑み、数々の期待やプレッシャーを背負う苦闘の12年間を過ごした。引退後は解説の仕事やバレーボールの普及に邁進する他、趣味で始めた自転車の世界でも新たな活動を進めている。そんな山本氏が、現在の取り組みや現役時代にプロ選手として持ち続けた思いについて、リラックスした表情で語ってくれた。
 
 

自転車は手軽に楽しめて運動になる

 
 まず最近の活動について話すと、半年ほど前に自転車に乗り始め、今は自分でも驚くくらいにのめり込んでいます。もともと自転車に乗るのは好きではなかったんですけどね(笑)。身長が201cmもあるので、市販の自転車には身体に合うものがないんですよ。それに、現役時代に腰や両膝を痛めているから今は歩くのも結構大変で、少しの距離を移動するにも車を使っているような毎日でした。
 
 自転車に乗るきっかけをくれたのは、懇意にしている元バレーボール選手の益子直美さんです。旦那さんが元自転車ロードレーサーの山本雅道氏で、お二人でサイクルショップを運営しているんです。それで、「楽しくて運動になるから、引退したら一緒に乗ろうよ」と誘われていたんですよ。だから引退後に、「もし、僕の身体に合う自転車があれば乗ってみたいです」とお話したら、旦那さんを通じていろいろな所に話をしてくれました。すると、「コーダーブルーム」というスポーツバイクブランドが「オーダーメイドでつくらせてほしい」と言ってくれたんです。
 
 納車後は時間をかけて自転車に慣れ、130kmを走るレースに参加するなど、乗り続けるうちに魅力にとりつかれていきましたね。レースはとにかく楽しいですよ。特に楽しみにしているのがエイドステーション。コース途中にその地域の特産品などが食べられるポイントが設けられているんです。例えば、岩手雫石ライドというレースでは小岩井農場まきば園のジンギスカンがおいしかった。あとはソフトクリームとかね(笑)。
 
 もちろん、走っている最中も楽しいです。車よりも風や季節の匂いを感じながらその土地ごとの景色を堪能できますからね。しかも、地域の方々と触れ合う機会もたくさんある。「上位でゴールしたい」とか「速く走りたい」という気持ちは全然なくて、純粋にレースに参加することに喜びを感じています。のんびりと競技を楽しむなんて、現役時代にはできませんでしたから、それがとても嬉しいですね。
 
 自転車は手軽に楽しめて運動になるので健康維持にはもってこい。効果的な走り方をすれば、ダイエットにも役立ちますよ。僕は今、『Cyclist』という雑誌に「201cmのサイクリスト」というコラムを連載させていただいています。僕と同じ初心者の皆さんに興味を持っていただけるように書いていますので、気になった方は読んでくださいね。
 
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愛車はオーダーメイドの特大サイズだ
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「自転車はたくさんの楽しみをくれる」と山本氏 
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座右の銘“志”がフレームに記されている
 
 
 
 

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