「できない」ではなく、どう直すかを考え抜く
愛車への思いに応える町の車屋さん
気軽に頼れる車の相談役
日野 板金塗装を中心に、キズやへこみの補修、故障修理、整備、車検、コーティングまで幅広く対応しています。異音や不具合、警告灯の点灯といった日常的なトラブルはもちろん、ナビやオーディオの取り付けなどもご相談いただけます。車の状態を見ながら、本当に必要な作業を考えて、できるだけ無駄のない形で提案するようにしています。
道端 交換ありきではなく、車の状態を見て必要な方法を考えてくださるのは、お客さんにとっても安心ですね。
日野 車の修理費用は高いというイメージがあると思います。ディーラーでは「交換です」と言われて、部品をいくつも交換するうちに金額がかさんでしまうケースもあります。でも、職人の目で見れば「この部分だけ直せば大丈夫」ということも多いんです。できる限り部品を交換せず、へこみや歪みを丁寧に整えて元の形に戻す。塗装も一台ごとに色を合わせて、どこを直したかわからないような自然な仕上がりを大切にしています。手頃な価格で、良いサービスを提供したい。それが私の考えです。
道端 技術があるからこそ、費用面でもお客さんに寄り添えるのですね。
日野 大切に乗っている一台なら、できるだけ長く乗れるようにしてあげたい。利益より先にお客様のことを考えてしまうのは、もう変えられない性分ですね。修理に来る時は、普通「いくらかかるんだろう」「ちゃんと直るのかな」と不安になると思います。だからこそ、当店は友だちと話すくらいの気軽さで来てもらえる場所でありたいんです。
地域の子どもたちを見守る
道端 日野代表は、「日野おひさま食堂」という子ども食堂にも取り組まれているそうですね。
日野 はい。月に1回、地域の子どもたちに向けて行っています。家庭の事情で1人で過ごす時間が長い子や、学校に行くのが難しい子もいます。そういう子たちが、ここで友だちになって、ご飯を食べて、笑って遊べる場所にしたいんです。
道端 すごく素敵です。10代からご家族を支えてこられた経験も、背景にあるのでしょうか?
日野 そうですね。父が亡くなった後、自分が親代わりをする中で、親の大変さを身をもって知ったんです。大変な思いをしている親御さんは今も多くいらっしゃいますよね。だからこそ、自分にできることをしてあげたいと自然に思えたんです。
道端 ご自身がご苦労をされたからこそ、地域の子どもたちやご家庭に目を向けられるのですね。

道端 まさに地域のお父さんですね。それでは最後に、今後の展望をお聞かせください。
日野 これからも、自分にできることを通じて、地域の力になっていきたいです。車を直すことも、子どもたちの居場所をつくることも、根っこは同じだと思っています。困っている人がいたら、できる限り何とかしてあげたい。師匠からかけられた「できなくても、やれよ!」という言葉を胸に、これからも技術を磨き、地域の方が安心して車のことを相談できる店であり続けたいですね。


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15歳でご家族を支える覚悟を決め、職人として歩み続けてこられた日野代表。その歩みからは、常に「困っている人の力になりたい」という強い思いが感じられました。大きな試練から逃げるのではなく、それを人への優しさや行動力へと変えてこられた生き方に、人としての魅力を感じます。これからも、確かな技術と温かな心で、地域に寄り添う存在でいてください。
道端 アンジェリカ(モデル・タレント)