プロフィール 中学3年生の時に父を亡くし、家族を支えるため、中学卒業後に近所の車屋へ見習いとして入る。16歳からは1人で板金屋を営む職人のもとで3年間修業を積む。21歳で独立し、改造車も手がけた後、別の板金屋でさらに経験を重ねる。現在は日野自工を構え、自動車の板金塗装・修理を中心に、車の困りごとに幅広く対応している。
地域の車の相談役として、板金塗装・修理を中心に幅広いサービスを展開する「日野自工」。10代から磨いてきた職人としての技術を生かし、手頃な価格で高品質なサービスを届けることを大切にしている日野智幸代表に、モデル・タレントの道端アンジェリカさんが話をうかがった。
原点は、家族を支える覚悟
インタビュアー 道端アンジェリカ(モデル・タレント)
日野 原点にあるのは、15歳の時に父が亡くなったことです。住んでいた社宅も出なければならなくなり、母と下のきょうだい4人と一緒に小さなアパートへ移りました。その時に、「長男として自分が何とかしなければ」と思い、新聞配達のアルバイトを始めたんです。
道端 中学生で、ご家族を支える覚悟をされたのですね。
日野 はい。早く仕事を覚えて家族の支えになりたいという気持ちが強かったので、中学卒業後は近くの車屋に見習いとして入りました。ただ、最初の1年は先輩の仕事を見ているだけの毎日でした。私は一日でも早く技術を身につけたかったので、社長にお願いして、山奥で1人で板金屋を営む親方のもとで修業をさせていただくことになったんです。そこでみっちり3年間教えていただいたことが、今の仕事の基盤になっています。
道端 ご家族を支えたいという思いが、早く技術を身につけたいという強い原動力になったのですね。親方からかけられた言葉で、今も心に残っているものはありますか?
日野 親方から言われた「できなくても、やれよ!」という言葉は、今も自分の根っこにあります。「わからないからできません」ではなくて、まず自分の思ったことをやれ。どうしてもわからなかったら、わかる人に頭を下げて聞け、と。その教えのおかげで、今はだいたいなんでもできるようになりました。人間がつくったものだから、必ずどこかに解決の糸口はある。そう考えると、どんな修理も「なんとかなる」と思えるんです。


