B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

伝統技術を未来につなぐ
匠による住まいづくり

 

伝統技術を未来へとつないでいきたい

 
glay-s1top.jpg
八重樫 遠所代表は、古民家再生協会にも所属されているとうかがいました。
 
遠所 はい。古民家を残すには、昔ながらの技術や知識が欠かせません。協会では全国の仲間と情報交換をし、伝統技術を次世代へ受け継ぐ活動にも取り組んでいましてね。その学びを日々の現場に活かしています。
 
八重樫 お聞きしたところ、外国人のお客様からの依頼もあるそうですね。
 
遠所 ベルギーから来られたお客様が古民家を購入され、「昔の姿へ戻したい」とご相談くださったことがあります。前の所有者の方が取り付けたアルミサッシを外して木製建具へ戻すなど、本来の趣を蘇らせるお手伝いをしました。古民家を大切に思う気持ちは国境を越えて共通なのだと感動しましたね。
 
八重樫 素敵なエピソードですね。リフォームや古民家再生は一軒一軒で状況が異なるでしょうから、難しさもあるのでは?
 
glay-s1top.jpg
遠所 おっしゃる通り、同じ建物は一つとしてないので、その都度、考えながら作業を進めていきます。難しい分、思い描いた通りにぴたりと収まった時は本当に気持ちが良いんですよ。加えて、目立たない部分から昔の大工さんの仕事ぶりを学べることも醍醐味です。修業時代、親方から「見えないところこそ手を抜くな」と何度も教えられました。その教えを胸に、壁の中や床下など、完成すれば見えなくなる部分も丁寧に、責任を持って向き合っています。
 
八重樫 ボクシングも同じかもしれません。人から見えない努力が良い結果をもたらします。最初にお話しくださったように、その努力の蓄積があるからこそ長く第一線で活躍できておられるのでしょう。今後は、どのような仲間と一緒に仕事をしていきたいとお考えですか。
 
遠所 ものづくりが好きな方、技術を身に付けたいという方と一緒に仕事ができたら嬉しいです。この仕事は、お客様に喜んでいただけるうえ、自分の手がけたものが歳月を経ても残ります。協力業者の皆さんとも力を合わせながら、これからも一棟ずつ誠実に向き合っていきます!
 
八重樫 遠所代表は、建物だけでなくそこに刻まれた歴史や人の思いも大事にして、未来へつないでおられることが伝わってきました。これからも伝統技術を守りながら、地域の大切な財産を次の世代へとつないでいってください。含蓄のある貴重なお話を、本当にありがとうございました!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
私は本来、不器用な人間ですしプレッシャーにも弱いのですが、どんな逆境でも楽しもうという気持ちを大事にしています。楽しんで取り組み続ければ、結果も次第についてくるものです。
(遠所明臣)
 
 :: Company Data :: 
  ■ 事業所名 遠所大工店
■ 所在地 〒690-0034 島根県松江市一の谷町3-9
■ 事業内容 新築/リフォーム/古民家再生
■ 創業 2014年6月
■ ホームページ https://enjyo-daikuten.jp/