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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

伝統技術を未来につなぐ
匠による住まいづくり

 

世紀を超えて残る建物の素晴らしさ

 
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八重樫 事業内容について、あらためて詳しく教えてください。
 
遠所 新築住宅やリフォーム、住まいの修理のほか、古民家再生にも力を入れていまして、主な対応エリアは松江市を中心とした島根県東部です。最近は新築のご相談よりも、リフォームや古民家再生のご依頼が増えてきましたね。
 
八重樫 ホームページには古民家再生の施工事例写真が並んでいて、圧倒されました。遠所代表は、もともと古い建物に強い関心をお持ちだったのですか?
 
遠所 実はそうでもなく(笑)、仕事で古民家に携わるうちにその魅力に惹かれていきました。現場に入ると、昔の大工さんが残した仕事を目の当たりにします。そのたびに感心させられ、いつしか本格的に関わるようになりました。
 
八重樫 具体的にどのようなところに惹かれたのか、詳しくお聞きしたいです。
 
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遠所 やはり、一番は“技”の素晴らしさです。昔は、今のように電動工具や重い材料を運ぶレッカーもありません。それでも、曲がった木を一本一本見極めて適材適所へ使い、人の手で家を建てていたわけです。細部まで丁寧につくり込まれ、何百年も建物が残っている。私は、そんな古民家を単なる“古くなった家”として壊すのではなく、大切に受け継いでいきたいんです。少し手を加えれば、住み続けられる家はたくさんあります。また、同じ島根県内でも町家と農家ではつくりが全く違いますし、地域によっても工法や間取りに特色があるんです。そうした違いを知ることも、古民家再生の面白さの一つだと思っています。
 
八重樫 職人技の精髄に触れられるのが古民家なんですね。ちなみに、遠所代表が修繕などに携わられた中で、特に古い建物というと、どのようなものがありますか?
 
遠所 一番古いというと、200年以上前に建てられた、「不昧公」で知られる江戸時代の大名・松平治郷ゆかりのお茶室を修繕させていただいたことがあります。長い年月を経てもなお残り続ける建物に触れるたび、先人たちの技術の高さに痺れますよ。
 
八重樫 それはすごい! しかし、歴史ある建物に携わるとなると、大きな責任も伴いますよね。
 
遠所 その通りで、ただ直せばいいわけではありませんからね。当時の職人さんがどういう思いで木を刻み、どんな工夫を凝らしたのか、想像を巡らせながら、価値を損なわないように手を入れていく。毎回が新しい発見の連続で、現場から教わることばかりです。