回り道を経て、再び選んだ大工の道
インタビュアー 八重樫東(元ボクシング世界王者)
遠所 高校卒業後、地元の大工さんに弟子入りをしたことが始まりです。ただ、当時は1年ほどで辞めてしまい、その後は自動車板金の仕事をしていました。でも、やっぱり大工仕事が好きだったんですよ。「もう一度大工をやろう」と決めてこの世界へ戻り、以来30年以上続けてきました。
八重樫 少し回り道をして、あらためて大工の道を選ばれた。天職だったんですね。
遠所 私は決して器用な人間ではありませんし、物覚えも良いとは言えません。でも職人は、不器用な人のほうが向いているとも言われていましてね。一つひとつ技術を覚え、失敗も重ねながら身に付けていく――その積み重ねが今の仕事につながっていると思います。
八重樫 どんな世界でも、基本の積み重ねが最後は大きな力となるのでしょう。私もボクシングを通して実感しました。


