B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

伝統技術を未来につなぐ 匠による住まいづくり
遠所大工店 代表 遠所明臣

伝統技術を未来につなぐ
匠による住まいづくり

遠所大工店

  • 代表遠所明臣
 
プロフィール 島根県出身。高校卒業後、地元の大工職人への弟子入りを経て、自動車板金の仕事を経験。ものづくりの魅力を見つめ直して大工の世界へ戻り、遠所大工店を立ち上げた。30年以上かけて身に付けたノウハウに基づき、新築やリフォーム、古民家再生などを幅広く手がけている。木材の特性を活かした家づくりを本領とし、古民家再生協会に所属して伝統建築の技術を大切に現代の暮らしに寄り添った住まいの提案を行っている。
 
 
 
「見えないところも手を抜かない」を信条に、一棟一棟に携わっている遠所大工店。遠所明臣代表は、30年以上かけて培った技術を礎に新築やリフォームなどを手がける匠だ。ライフワークは、伝統的な木造建築の魅力を伝え続けること。歴史ある建物の価値を守りながら、現代生活を快適にする住まいづくりを実践しているという。古民家を再生する営みは、過去の人との対話、未来の人への発信であるのかもしれない。
 
 
 

回り道を経て、再び選んだ大工の道

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 八重樫東(元ボクシング世界王者)
八重樫 島根県松江市を拠点に、新築やリフォーム、古民家再生まで幅広く手がけておられる遠所大工店さん。遠所代表のこれまでの歩みから教えてください。
 
遠所 高校卒業後、地元の大工さんに弟子入りをしたことが始まりです。ただ、当時は1年ほどで辞めてしまい、その後は自動車板金の仕事をしていました。でも、やっぱり大工仕事が好きだったんですよ。「もう一度大工をやろう」と決めてこの世界へ戻り、以来30年以上続けてきました。
 
八重樫 少し回り道をして、あらためて大工の道を選ばれた。天職だったんですね。
 
遠所 私は決して器用な人間ではありませんし、物覚えも良いとは言えません。でも職人は、不器用な人のほうが向いているとも言われていましてね。一つひとつ技術を覚え、失敗も重ねながら身に付けていく――その積み重ねが今の仕事につながっていると思います。
 
八重樫 どんな世界でも、基本の積み重ねが最後は大きな力となるのでしょう。私もボクシングを通して実感しました。