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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

対面重視で販路を拡大!
刷毛や原毛の専門商社

 

言葉が通じない海外の企業でも会いに行く

 
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畑山 御社は惠社長が2023年に事業譲渡されたと聞いています。
 
 そうです。弊社は事業譲渡という形で私が引き継ぎました。ですから創業時と合わせると60年以上続く会社です。2010年頃に未経験の営業職として採用していただき、13年間勤め、最後には社長までさせていただきました。その後、事業を引き継ぎました。その時に、私の名前を取ってエムケイトレーディングとしてスタートしました。
 
畑山 引き継いだとはいえ、会社の命運を背負う覚悟を持たれたと。そういう選択ができるのは、相当な覚悟のいる決断だったと思います。惠社長になってから国内外で取り引き先が拡大しているそうですね。
 
 そうですね。この数ヶ月で新たにメルボルン、ロンドン、ニューヨークなどの業者を訪れました。というのも、これまでの輸入卸だけでなく、輸出にも本格的に取り組みたいと考えていたところ、原毛を卸している刷毛業者さんから相談を受けたのがきっかけでした。スタッフが高齢で後継者がいない。でも海外に取引先があるということでした。それでお話をいただいてすぐに「私が動くしかない」と、まずはメルボルンの取引業者へ会いに行きました。
 
畑山 すごい決断力と行動力ですね! でも会いに行くとは言っても言葉は大丈夫だったんですか。
 
 もちろん喋れないです(笑)。だからまず、メールは日本語で送りました。「こういう刷毛があるので、会いに行くから」と。すると、先方がそれを翻訳して「観光ついでに来るつもりか」と返信してきました。でもそうではない。「あなたに会いに行くんです」と返すと、どの取引先もみんな喜んで歓迎してくれました。
 
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畑山 国や言葉が違っても、そこは同じなんですね。はるばる日本から、しかも経営者が自ら会いに来てくれたら嬉しい。そういう会社と取り引きしたくなると思います。
 
 結局は“誰から買うか”“誰に売るか”なんですよね。先方は日本製の商品を買おうと思えば、もっと大きい会社からいくらでも買えるんです。でも私は、弊社を取引先に選んでもらいたい。だからこそ、会いに行くんです。結果、その会社へ行ってみたら、商談の2時間枠なんか無視して、1日がかりで話が進みました。しかも「次の日も時間をくれ」と言うんです。さすがにこっちは「少しは観光させてくれよ」って思いましたよ(笑)。