完成品のブランドを支える黒子
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
惠 弊社では国内外から原毛や刷毛、ブラシやその他の塗装用品などを仕入れ、それらの商品を仲介業者に卸す事業を展開しています。商品は本当にさまざまで、ヘアブラシもあれば、靴ブラシやペットブラシ、歯ブラシなどもありますね。
畑山 なるほど。刷毛やローラー、各種のブラシなどは完成品ですよね。原毛というのは、どういうものなんですか。
惠 原毛は、筆や刷毛の“毛”となる部分、そのものです。例えば広島県の熊野町は、化粧筆の品質で世界的にも評価されています。弊社はその熊野町のメーカーさんにも原毛を卸しています。原毛に持ち手がついて、ようやく一本の筆として完成するんです。
畑山 完成品のブランドや産地ばかりが注目されがちですが、その前段階を支える御社のような存在があるわけですね。
惠 弊社は常に黒子の立場です。大阪でも弊社の原毛を使って塗装用刷毛を製造されている会社さんがありますが、表に出るのは製品名やメーカー名。でも、その土台を支えているというプライドをもって取り組んでいます。